報告書 > 研究開発課題の個別評価
プレベンチャー事業
平成14年度採択課題事後評価報告書
平成18年3月
科学技術振興審議会技術移転部会プレベンチャー評価委員会
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4.
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研究開発課題の個別評価
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(7)誰でも使える動物培養細胞キット
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リーダー
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:羽曽部 正豪(東京海洋大学
海洋科学部 助教授)
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サブリーダー
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:羽曽部 恭美
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研究開発の概要
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サケやコイなど魚類株化細胞を特別な設備を用いることなく容易に培養することができる技術について研究開発を行い、「いつでも・どこでも・だれでも使える」新技術システム(培養細胞キット)を開発する。広範囲の試験研究用キットへの応用も見込まれ、実践的な教育用教材として期待される。
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事後評価内容
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A)成果
単離分散状態で浮遊撹拌培養が可能なサケ科及びコイ科魚類由来の新規魚類細胞の2系統を作出し、低コスト生産/供給を可能とした。ついで、クリーンベンチ等を用いないでも、継代培養が可能な連結型培養装置を開発した。培養された細胞は非無菌環境下の操作でも雑菌汚染が起こり難く多目的なバイオアッセイが可能であること、また魚病ウイルスに対しても高い感受性を示すことなどの特長が確認されており、本技術は利便性・実用性に優れた新たな培養技術である。
特許出願数:3件(研究開発終了時点)
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B)評価
計画の達成度
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:手軽な培養システムの開発、教材キットの完成など、目標は一応達成したが商品化のための計画が不十分であった。キットのバリエーションを増やすほか、商品化のスピードを上げていくことが必要である。
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知的財産権
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:3件の新規特許出願がなされたが、起業後のベンチャーを保護するために、引き続き更なる特許の造出が期待される。培養装置については出願されているが、キットとしての知的財産権の可能性についても検討してみる必要がある。
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起業化計画
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:国内マーケットに限界があることも予想されることから、教育熱心なアジア諸国への展開を積極的に行うことも考慮する必要がある。当初はNPOを設立し普及を図っていく計画だが、起業に至るまでには不十分であり将来的に成長性が見込めるビジネスプランの構築が期待される。
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新産業創出
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:教育用材料に留まらず、産業用の市場へ進出する可能性がある。その為の市場リサーチと応用技術の開発が必要である。
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総合・その他
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:手軽な培養システムの開発、教材キットなどを完成しがマーケッティングに関する検討を必要とする。実用的な教材として完成しているが、生物教育に資する技術及び教育材料を提供するという当初の遠大な計画の基に、更なる高度な技術を開発すべく研究を継続実施するとともに、成長性が見込めるビジネスプランを構築することが期待される。
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