報告書 > 研究開発課題の個別評価
プレベンチャー事業
平成14年度採択課題事後評価報告書
平成18年3月
科学技術振興審議会技術移転部会プレベンチャー評価委員会
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4.
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研究開発課題の個別評価
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(5)多用途小型循環動態モニターシステム
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リーダー
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:山越 憲一(金沢大学大学院 自然科学研究科 教授)
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サブリーダー
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:諸江 輝義
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研究開発の概要
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容積振動法あるいは容積補償法、及び電気的アドミタンス法により、計測機能を複合したセンサを用いて、非侵襲的に血圧・心拍出量等を測定できるモニターシステムの研究開発を行う。小型で簡便な装置であることから、年々増加する循環器系疾患に対する健康管理、疾病予防や今後の在宅医療など病院内外の広範な分野での利用が期待される。
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事後評価内容
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A)成果
新たに開発した、圧迫感及び鬱血を大幅に軽減できる局所加圧カフを用いた血圧測定技術と装着容易なスポット電極を用いた心拍出量測定技術を併用して、血圧・心拍出量を含む他の多くの循環諸量を、非侵襲的に、長時間にわたり、いつでもどこでも取得でき、また必要に応じてデータを医療機関等にリアルタイム伝送できる、小型で携帯可能な循環動態モニターシステムを開発した。これらの成果をもとに、株式会社TAK MEDICA技術研究所を設立した。
特許出願数:1件(研究開発終了時点)
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B)評価
計画の達成度
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:プロトタイプまで開発し、カフ装着に伴う不快感の軽減にも努力した成果も認められ、当初の計画はほぼ達成したと考えられる。
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知的財産権
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:医療モニター分野は類似技術が競合する分野であり、起業後の競争力確保のため測定アルゴリズムなど更なる知的財産権の強化が望まれる。
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起業化計画
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:臨床現場での検証、マーケッティングが今後の課題として残った。医療分野は市場開拓が特殊な領域であるので、有力なパートナーと連携するなどして、製品化と市場評価をスピードアップすると共に、販売代理店・販売網を早く確立することが重要である。
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新産業創出
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:高齢化を迎え、治療から予防へという流れの下でニーズは大きく拡大する可能性が高い。しかし、競合製品がいくつか出てきている状況で、本研究開発の成果が市場を牽引するためには、いかに差別化できるかが課題である。
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総合・その他
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:日本の小型化技術を生かした国産商品開発であり、要素技術としてオリジナリティはあるものの、市場参入にはコスト面での競争力強化や医療器具の認可に向けての資金調達などの戦略が必要である。
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