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プレベンチャー事業
平成14年度採択課題事後評価報告書
平成18年3月
科学技術振興審議会技術移転部会プレベンチャー評価委員会
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4.
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研究開発課題の個別評価
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(3)時系列変換パルス分光計測システム
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リーダー
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:西澤 誠治
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サブリーダー
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:武田 三男(信州大学 理学部物理科学科 教授)
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研究開発の概要
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超短パルス光励起による放射電磁波を利用した次世代型分光計測システムの開発を行う。テラヘルツ時間領域分光法により、ミリ波から中赤外波長の広帯域にわたって、固体、溶液、重分子気体など種々形態の試料の分子分光学的物性定数の高分解・高感度で非破壊・高速自動測定が可能となり、基礎研究分野を始め、生産ラインの高度化等広範囲な分野での利用が期待される。
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2
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事後評価内容
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A)成果
励起光源としての最適化超短パルスレーザーの開発試作やテラヘルツ時間領域分光法の実用化技術等の開発を行い、高分解(波数分解:0.025 [1/cm])・高感度(最小検出感度:70 dB)・フェムト秒パルス(1フェムト:1000兆分の1秒)励起の時系列変換パルス分光計測の実用化に成功した。これらの成果をもとに、株式会社先端赤外を設立した。
特許出願数:7件(研究開発終了時点)
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B)評価
計画の達成度
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:早い時期から欧米との競争や応用・市場展開を意識して、2年間という短期間で開発が進められ、実用上大きな波及効果が期待されるシステム(複素誘電分散解析)が完成している。
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知的財産権
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:知的財産権に関する意識が高く、戦略を入念に検討して十分な特許出願がなされている。
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起業化計画
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:ビジネスプランは、販売・購買・生産計画共によく検討されてあり概ね妥当である。研究用分光分析としてのみならず、FeRAM、薬剤などの工業生産現場への展開を早めることが成功の鍵となる。そのためには、デバイスの性能を管理するシステムの早期完成が望まれる。
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新産業創出
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:フェムト秒光学の産業は立ち上がっていないが、本技術の応用範囲は広く、この分野の基盤技術となりうるものである。着実な市場として、国内だけではなく、欧米亜への進出や、新産業の基礎を支える重要な事業へ発展するきっかけになることが期待できる。
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総合・その他
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:技術、事業共に期待以上の成果を上げている。市場調査、ユーザ獲得、製造等全ての事業要素についての一層のスピードアップと欧米との競争の為の開発をどこまで進められるかが、今後の鍵となり、積極的な発展を期待したい。
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