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プレベンチャー事業
平成13年度採択課題事後評価報告書
平成17年3月
科学技術振興審議会技術移転部会プレベンチャー評価委員会 |
4. |
研究開発課題の個別評価 |
(5)高性能組込マイクロプロセッサ |
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リーダー |
:松本 尚(情報・システム研究機構 国立情報学研究所情報基盤研究系 助教授) |
サブリーダー |
:梅澤 徹哉 |
1 )) |
研究開発の概要 |
周辺専用回路と効率良く協調動作可能な低消費電力で高速ネットワークに対応できる高性能組込マイクロプロセッサの開発を行う。このプロセッサとネットワーク回路、暗号回路等の専用回路から成る機能分散型の制御回路を機器に採用することにより、低消費電力で高速ネットワークに対応可能となり、ネットワーク構成用機器はもちろん将来の情報家電機器への利用が期待される。 |
2 )) |
事後評価内容 |
A)成果
試作マイクロプロセッサを設計開発し、プロセッサ内蔵キャッシュメモリを制御する技術とプロセッサ外部バスを効率よく使用する技術の有効性を実証し、周辺回路の規模を既存の組込マイクロプロセッサと同レベルに抑えつつも、ギガビットクラスの大容量のデータを効率良く扱うことを可能にした。これらの成果をもとに、株式会社エス・オー・シーを設立した。
特許出願数:0件(研究開発終了時点)
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B)評価
計画の達成度 |
:当初計画していた3回目の組込マイクロプロセッサの試作ができていないため、まだテスト段階でとどまっているが、2回の試作により、ある程度実装へ向けての課題を克服した。 |
知的財産権 |
:原権利2件に対して本研究開発によって出願した特許がなく、今後、積極的な知的財産ポートフォリオ確立が望まれる。 |
起業化計画 |
:情報家電分野の立ち上がりがなかなか進んでいない状況で、具体的なユーザー企業との受託・ライセンス契約の成立ができるかどうかが、今後の事業運営のキーポイントとなる。 |
新産業創出 |
:組込マイクロプロセッサはシステムの基本であるので、新産業創出の期待度は高いが、米国など先進国との競争の激しい業界であるため、引き続き投資が必要である。 |
総合・その他 |
:知的財産権販売としてのビジネス展開に関しては、テスタモデルや開発のためのソフトウェア環境の供給などのサポートが必須であり、多くの投資が必要となる。非常に競争の激しい業界なので、今後の企業の継続には、半導体業界に詳しいメンバーを加えるなど開発体制の見直しや経験豊富な会社との連携を視野に入れ、ポテンシャルユーザーへのアプローチを通して、市場の評価を着実に確保することが重要である。 |
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May 19, 2004
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