- 航空エンジン用金属粉末射出成形技術(MIM)の開発
㈱IHI 航空・宇宙・防衛事業領域 技術開発センター エンジン技術部 部長 黒木 博史
小間番号 | 展示 152 |
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出展概要
航空機エンジンの部品には、ニッケル合金やチタン合金のような高価な材料が多く使用されているため、製造中に出る材料の廃棄量を抑えることがコスト競争力強化に重要である。これらの要望を実現するための技術として、金属粉末射出成形(MIM:Metal Injection Molding、以下MIMプロセス)が有望視されている。一方、これらの部品に要求される高い寸法精度、疲労強度を満足できる製造プロセスの開発が技術課題となる。ニッケル基合金については溶製材と同等の疲労強度を満足し、CMMによる寸法精度要求、X線による内在欠陥要求を満足することを確認した。チタン基合金については、ホウ素や第4元素などの元素を添加して疲労強度を向上させる研究を、九州大学、大阪チタニウムテクノロジーズと共同で行っており、実用に耐えうる十分な強度を有することを確認しつつある。
JST支援プログラム名称・期間
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
革新的構造材料
平成26年度~平成30年度
共同研究者情報
- 九州大学 鉄鋼リサーチセンター・特任教授 三浦 秀士
- 大阪チタニウムテクノロジーズ 高機能材料部 部長 有本 伸弘