JSTの今までの活動と研究成果等を多くの方々に知っていただく場として、大学・企業等のご協力のもとJSTフェア2018を開催いたします。本フェアが更なる科学技術の発展と未来社会の創造へつながることを期待しております。

さて、世界の科学技術は今大きく動き始めています。JSTは科学技術のイノベーションを通じ、社会貢献と未来社会の創造を担って参りましたが、昨今の変化、IoTやAIによる社会構造の変化や「持続可能な開発目標（SDGs）」など、人類社会の存続をかけた発展、サステイナブル・デベロップメントが必要になっています。

JSTは時代に合致する科学技術政策の実施機関として、国の科学技術基本計画に基づいた改革を着実に進めて参りましたが、科学技術外交、人材育成、地方創生、ファンディング（研究資金の配分）など各種事業を実施にとどまらず、従来の運営の殻を破り、世界最先端のネットワーク型研究所にふさわしいものに発展させるため、組織をあげて取り組んでおります。昨年創設した「未来社会創造事業」は、あるべき社会の実現に向けて明確なターゲットを見定め、チャレンジングな研究開発を果敢に推進するものですが、本年はさらにこれを拡充し積極的に展開してまいります。

また、JSTでは2015年にSDGsのタスクフォースを立ち上げ日本の中でのSDGsの議論を先導して参りました。これは単に、美しい科学の道徳を作るということではなく、科学技術の果たす役割を見極めながら、全ての人にとって安全で、希望に満ちた生活を、科学技術を通じて少しでも前に進め実現することを考えてまいります。