- 抽選型自動デマンドレスポンス / 予測ガバナ
京都大学 情報学研究科 システム科学専攻 准教授 東 俊一
出展分野 | グリーンイノベーション |
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支援プログラム名称 | CREST(平成25年~) 「リアルタイムプライシングの設計原理」 |
小間番号 | 展示 E-02 |
出展概要
電力価格をリアルタイムに変動させ、電力消費を制御することを「リアルタイムプライシング」といいます。このリアルタイムプライシングを実現する にあたっては、提示された電力価格に応じて、電気機器の制御を行う自動デマンドレスポンス装置が必要になりますが、本研究では、そのための装置として、内部に抽選器を有する抽選型ADR装置を開発しました。このような抽選型ADR装置を用いることによって、電力の使用開始時刻に関して、ばらつきが人為的に導入され、電力消費量の可制御性を高めることが可能になります。
発電機の同時同量制御にあたっては、必要となる発電量(すなわち需要量)を精度良く予測することが重要です。しかし、予測誤差の発生によって、制御性能の劣化が生じることがあります。本研究では、予測誤差が、全体の制御に悪影響を及ぼさないようにするための補正機構として「予測ガバナ」を開発しました。この予測ガバナは、電力系だけでなく、予測信号が用いられた一般的な制御系において有効な機構であり、様々な分野(たとえば、医療)での応用が期待できます。