イノベーション・ジャパン 2013 ~大学見本市 & ビジネスマッチング~ イノベーション・ジャパン2013
和歌山大学 システム工学部 情報通信システム学科 天野研究室
准教授 天野敏之
情報通信
プロジェクタカメラ系を用いた現実世界の“見かけ”操作
I-55 
JP116I 
Wakayama University
Associate Professor Amano, Toshiyuki
Appearance manipulation of the real world using a projector camera system
出展分野 情報通信  プレゼンテーション
情報
JP116I
JSTブース
8月30日15時30分~
出展ゾーン 大学見本市 
展示会小間番号 I-55 

研究成果概要

技術の概要

身の回りにある様々な物の見かけは,その物の反射特性だけでなく,照射される光によっても変化します。例えば,赤や青など,色のついた光を物にあてると,物は赤みがかったり,青ざめて見えたりします。
我々はこの性質に着目して,画像を投影するプロジェクタと物体を撮影するカメラを用いた光学フィードバック系により,現実世界の見た目を瞬時かつ連続的に置き換える「見かけの制御技術」を確立しました。
この見かけの操作技術では,汎用的な画像処理アルゴリズムで与えることで、操作目標(カラー写真や色彩がある身の回りの小物)の色彩やコントラスト,質感などを変化させることができ,現実世界に情報を提示するだけでなく,超現実的な見かけ操作や視覚能力の補助も実現します。

出展目的

我々が確立した技術を学術分野だけでなく企業や一般の方々に知って頂き,物体の見かけの操作による快適で,楽しい生活を産官学の連携によって社会へもたらすことを出展の目的とする。

マッチングを想定する業界

家電,製造業,医療福祉, デザイン,アパレル,自動車,アミューズメント業界など。

想定される用途

可視化技術,二色性色覚などのための視覚補助,工業製品の目視検査補助,製品デザイン補助,舞台照明,光学イルージョンなど。

関係する助成制度(採択済み)

科学研究費助成事業(若手研究,新学術領域研究),立石科学技術振興財団研究助成

事業化および新規産業形成の可能性

当該技術の基礎理論は確立しており,現在は応用段階における部分問題の解決に注力している。また,想定される応用分野は多岐にわたっており,出展により応用先や新規産業形成のヒントが得られることが期待できる。

従来技術に対する新規性・優位性

フォトレタッチソフトを操るように現実世界の見かけを自在に操作する,今までにない革新的な技術である。これは,視覚補助技術としても応用可能であり,利用者は特殊な装置を装着剃る必要がないという優位性もある。

実用化に向けた課題

実用化に向けて解決すべき課題は応用分野によるが,例えば,一般的には懐中電灯のように扱える小型な筐体での実装や省電力化,高輝度化などが挙げられる。

展示の見どころ

本展示では我々の研究室で試作したプロジェクタカメラ系を持参し,実際の装置による見かけの操作技術のデモンストレーションを行います。
たとえば,見かけの操作技術によって机上に置かれた印刷物の色彩やコントラストを瞬時に変化させるデモをご覧いただけます。また,同軸光学系を採用した別の装置では,陶器でできた人形の半透明感や光沢感を動的に変化させる様子もご覧いただけます。

デスクトップ型システムでは,光投影によって机上に置かれた印刷物の彩度や色相,コントラストなどを実時間で動的に制御することができます。
デスクトップ型システムでは,光投影によって机上に置かれた印刷物の彩度や色相,コントラストなどを実時間で動的に制御することができます。
質感操作システムでは,画像処理ベースの質感操作手法と同軸光学系を用いることで,立体物の透明感と光沢感の実時間操作を実現しました。
質感操作システムでは,画像処理ベースの質感操作手法と同軸光学系を用いることで,立体物の透明感と光沢感の実時間操作を実現しました。

お問い合わせ先

連絡先:研究協力課
TEL:073-457-7009
FAX:073-457-7550
URL:http://www.wakayama-u.ac.jp/chiiki/