イノベーション・ジャパン2012
早稲田大学 創造理工学部 総合機械工学科
准教授 岩田 浩康

脳卒中リハのための知覚共感装具
 
 
出展分野 医療    
出展ゾーン 大学見本市
展示会小間番号 W-15

研究成果概要

技術の概要

麻痺足の接地感覚を片麻痺患者と療法士の間で共感・共有させることで、患者の不適切な接地状態を早期に検知し、正しい運動での訓練の頻度を高める上で有用な新たな知覚共有装置を提供する。具体的には、麻痺足の接地パターンを振動刺激で背面全体で知覚させる専用ウェア(無線化対応済)を患者と療法士に共に装着させ、同一の入力である麻痺足の接地パターンを両者で共有させる仕掛けである。これにより、患者は、麻痺側の減弱した接地感覚をそこより知覚が良好な背面で感じ取れるだけではなく、自身では気づかない不適切な状態にも療法士が代わりに気づき、修正を促してくれるため、脳卒中リハを各段に効率よく進められる効果が期待できる。

技術の特徴

本技術の最も大きな特徴は,失われた感覚を健常部位により正確に知覚することが可能になる点である。さらに特筆すべきは、療法士が患者の足底接地パターンを同時に感知することができ、適切なフィードバックを患者に与えることを実現できることである。我々はすでに技術を臨床に即座に導入できるように無線化まで対応している。

企業に期待するもの

我々が開発した次世代の脳卒中リハ支援技術の実用化に向けて、さらなる改良や量産化デザインの検討などへの協力を期待する。

展示の見どころ

本技術を具体化した製品版モデルを展示する。来場者が望めば、専用ウェアを装着して頂いた上で、麻痺足の接地感覚を二者間で共感・共有しつつ、相手が所望する接地状態の再現を試みるデモにも参加して頂ける。感覚が減弱した麻痺患者の知覚を支援するだけではなく、他者とも共有可能とする次世代の脳卒中リハ支援技術を見て来て触って共感して頂いた上で、本技術および未来リハ医療の展望に“共感”して頂ければ幸いである。

マッチングを想定する業界

医療機器販売、医療機器製造、病院経営、服飾制作、小型電装部品開発、触覚センサ開発、福祉機器関連団体。

産業界へのアピールポイント

工学的技術を用いて知覚運動機能を支援する発想は新しい分野である。我々は感覚代行などの神経科学の知見を踏まえ、さらに工学的手法を用い臨床応用を企画する極めて先駆的試みを行っている。

想定される用途

脳卒中専門病院、リハビリテーション科を有する病院、老人介護保健施設、脳卒中リハを在宅で行う一般家庭、。

関係する助成制度(採択済み)

最先端・次世代研究開発支援プログラム

従来技術に対する新規性・優位性

本技術の新規性は失われた知覚機能の代行にポイントを置いている点である。本技術は単純な運動支援にとどまらず,患者の本質的な運動学習を促進するポテンシャルを有している。

実用化に向けた課題

新規医療機器となるものの、侵襲性が低いため、クラスⅠ・Ⅱ程度に分類され、許認可への敷居は高くはない。複数の病院での臨床を通じて、有用性をデータで立証することが緊喫の課題、大幅な低価格化に向け量産化デザインの検討が必須(現状1セット65万円)

 
装着したイメージ1
 
装着したイメージ2
 
 

お問い合わせ先

連絡先:早稲田大学 創造理工学部 総合機械工学科
TEL:03-3203-4427
FAX:03-3203-4427
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