1 ) |
モデル化の概要および成果 |
トンネルの安全施工上の重要課題であるトンネル切羽前方探査を、TBM(トンネル掘削機)施工においても効率良く、かつ高精度に実施するために、TBM搭載型測定システムの構築、可視化技術としてリアルタイムイメージングソフトウエア開発を実施した。その結果、これまで数時間必要とした測定作業を3分程度で行うことが可能となり、そのため数m間隔での繰り返し測定が可能となり、可視化精度の向上および時間短縮を図ることができた。
今後は高安定波形震源を開発し、前方探査システムとしての完成度を高め、精度の高い、手軽な切羽前方予測情報の提供を実現したい。
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2 ) |
事後評価 |
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モデル化目標の達成度
所期の切羽前方イメージングシステムを構築し、その性能・特性の目標値はほぼ達成された。 |
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知的財産権等の発生
特許出願を検討中。 |
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企業化開発の可能性
当初の目標達成により販売可能レベルに達したと考えられるが、新たに発生した「発破震源の不安定性」の問題を解決することにより本格企業化への可能性がある。 |
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新産業、新事業創出の期待度
TBM施工リスク低減と安全かつ高速施工が可能となり、さらに作業性、信頼性の向上により、地中可視化の新手法として新事業の創出が期待できる。 |
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3 ) |
評価のまとめ |
所期の切羽前方イメージングシステムを構築し、その性能・特性の目標値をほぼ達成することができた。新たに、発破震源の不安定性に関する知見が得られ、それを改良する高安定波形震源の開発により、本システムの信頼性が一層向上され、本格事業化が容易になると思われる。 |