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目的

 我が国でインパクトあるイノベーションを創出するため、これまで各地域で取り組まれてきた地域科学技術振興施策の研究成果を活かしつつ、社会ニーズ、マーケットニーズに基づき国主導で選択と集中、ベストマッチを行い、国際競争力の高い広域連携による「スーパークラスター」を形成することを目的とするプログラムです。

プログラムの仕組み

 本プログラムは、外部有識者から構成される文部科学省科学技術・学術審議会 産業連携・地域支援部会 地域科学技術イノベーション推進委員会での議論を経て、文部科学省で設定した「戦略テーマ」(※後述)に基づき、これまでのクラスター事業等の成果を活用した研究開発の核となる「コアクラスター」を選定します。
独立行政法人科学技術振興機構(以下「JST」という。)はイノベーションの創出に向け、強力に研究開発のマネジメントを行う戦略ディレクターチーム(後述)を組織し、戦略ディレクターチームと「コアクラスター」とこれを補完する調整機関を中心にまとまった「サテライトクラスター」を組み合わせた組織である「スーパークラスター」により事業を実施します。

(※)「戦略テーマ」

○クリーン低環境負担社会実現ネットワークの構築

 ナノテク・材料・計測等の先端技術を組み合わせ、モノ・資源・エネルギーを無駄なく利用するシステムを社会実装することによって、環境負荷が少なく、高効率で快適な社会の実現を目指す。

キーワード
超精密加工技術、成形技術、表面加工技術、高機能素材、有機EL、ICT技術、高効率パワーデバイス、スマートグリッド、蓄電、高機能半導体、再生可能エネルギー など

○スマートエイジング社会実現ネットワークの構築

 ICTなどを活用して日常の健康モニタリングし、簡便な計測で病気を早期に発見するとともに、体への負担が少ない方法で治療し、年齢を重ねても生活支援機器等を利用して自分で活動できるなど、計測・分析機器をはじめとした医療・福祉機器を社会基盤に実装することで、QOLが高く豊かな社会の実現を目指す。

キーワード
生体計測機器・検査技術、高度分析・評価機器、高機能半導体、イメージング技術、センシング技術、低侵襲手術、テーラーメード医療、ICT技術、医療機器・福祉機器、予防医療 など

(※)クラスター:地域のイニシアティブの下で、独自の研究開発テーマと優れたポテンシャルを有する地域の大学等を核とし、その研究開発成果を更に発展させ事業化につなげるため、地域内外の研究機関や企業等が参画し、連鎖的にイノベーションを創出する集積のこと

運営の考え方

 JSTは、戦略テーマに基づくビジネスモデルの実現に向けて、プロジェクトマネジメントを強力に指導するため、複数の戦略ディレクター(SD)で構成する、戦略ディレクターチーム(SDチーム)を地域に設置します。SDチームは、予算配分の決定をはじめとした、強力なリーダーシップの下、明確な運営方針と市場獲得構想に基づいたスーパークラスター運営を行います。

スーパークラスタープログラムの運営の考え方
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