戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)

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イベント

このイベントは終了しました。

開催結果報告

盛況のうちに終了いたしました。
多くの方々にご参加頂きまして、誠にありがとうございました。

参加者
約30名

第2回 SIP「革新的構造材料」 コロキウム 「破壊のクライテリオン」

構造材料としての性能(パフォーマンス)を考える上で、破壊現象を理解することは重要です。しかし破壊現象は、サイズに関してはナノ、ミクロ、マクロのスケールに渡る現象であり、また時間に関しては、ps オーダーの原子面の分離から、実際の応用においては何十年という時間を考えなければならない、広範囲の時間スケールに渡る現象でもあります。前回議論したように、このコロキウムでは、金属材料・無機材料・有機材料・複合材料などの材料に依存しない形で、普遍的あるいは統一的に破壊現象を理解することを目指しております。そして、そのような取り組みが構造材料の性能の向上、あるいは新しい構造材料の開発につながるものと考えております。

今回は、いつなぜ破壊が生じるのか、あるいは破壊をどのように定義するべきなのかという、「破壊のクライテリオン」を取り上げます。ナノレベルからマクロスケールまでのアプローチを紹介していただき、さらに時間軸も考慮することにより、どのように破壊現象を考えたら良いかを議論する予定です。各研究者が対象としている材料やスケールによって、破壊の捉え方は必ずしも一様ではないとは思いますが、他の分野の研究者の考え方も知ることにより新たなアイデアが生まれることを期待しております。

開催概要

開催日時
2016年5月20日(金) 15:00~17:30
開催場所
東京大学駒場キャンパス 先端科学技術研究センター 4 号館2 階講堂
世話人
榎 学(東京大学)

プログラム (敬称略)

・マルチスケールでの破壊のクライテリオン
榎 学   (東京大学)
・鉄鋼における粒界破壊のクライテリオン:その原子・電子論的メカニズム
山口 正剛 (日本原子力研究開発機構)
・脆性破壊のミクロ機構と靭性のミクロ組織依存性
粟飯原 周二(東京大学)
・ディスカッション
・懇親会 17:30~

コロキウムとは?

コロキウム=ディスカッションを伴うシンポジウム

本コロキウムの目的

材料の種類を問わずに靱性を向上させる方法を整理し、学術的な側面から材料の靱性向上(高靭性化)を最大にするための組織を展望し、実際の材料開発に応用する方法などを議論することを目指します。

このような議論を行うために金属材料、金属間化合物材料、セラミックス材料、高分子材料、複合材料の分野から材料の種類を問わない高靭性化機構を議論することを目的とする。