イノベーションシステム整備事業

先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム

Creation of Innovation Centers for
Advanced Interdisciplinary Research Areas Program

研究開発

大学等と企業が、計画段階から対等の立場で連携し、将来的に我が国の経済・産業の国際競争力の強化に
寄与するような成果をもたらすことを明確に意識した研究開発を実施する。

平成20年度採択
 国立大学法人 神戸大学 『バイオプロダクション次世代農工連携拠点』
http://www.org.kobe-u.ac.jp/bioproduction
再生可能な資源バイオマスから様々なバイオベース製品の生産を行なう「バイオプロダクション技術」の確立は、グリーン・イノベーションを実現し、化学工場で石油から製造している製品群をバイオベース製品に大転換することになる。本拠点は日本最大規模の産学連携によるバイオリファイナリー実現の取り組みであり、バイオリファイナリー研究で日本をリードする神戸大学が中心となり、重要なバイオベース製品群を実用化することを目指す。また、本拠点では「農学」と「工学」の連携により、神戸大学の独創的な先端技術を統合した6つの「リサーチエンジン」を創成して密接に発展させることで、先端融合領域としての「バイオプロダクション」領域を体系化する。

1
次世代燃料・化成品原料

アルコール類、ジオール類を、基幹化学品に選定してバイオプロダクション化を目指す。
これまでの成果:現在までに4種類の化合物について生産に成功し、スケールアップ検討に進んでいる。あるターゲット化合物では40倍以上生産性が向上している。更に、90Lスケールでベンチ製造実験も進み、実用化へ向けて着実に進行している。
協働機関:旭化成ケミカルズ㈱、 ㈱日本触媒

2
バイオプラスチック・バイオ繊維

有機酸、ジアミン類、アミノ酸類、芳香族系化合物を基幹化学品に選定してバイオプロダクション化を目指す。更に、環境調和型の合成技術によりバイオプラスチック、バイオ繊維を合成する技術開発を行う。
これまでの成果:現在までに9種類の化合物について生産に成功し、スケールアップ検討に進んでいる。あるターゲット化合物では15倍以上生産性が向上している。上市に向けて適切な目標を各化合物に設定し、着実に研究を推進している。
協働機関: ㈱ダイセル、 帝人㈱、 Bio-energy㈱、 三井化学㈱

3
バイオファインケミカル

機能性糖質、有用イノシトール、機能性ペプチド、機能性リン脂質などのバイオプロダクション化を目指す。
これまでの成果:現在までに10種類以上の化合物について生産に成功し、機能性評価やスケールアップ検討に進んでいる。あるターゲット化合物では900L規模までスケールアップした生産技術を確立している。上市に向けて適切な目標を各化合物に設定し、着実に研究を推進している。
協働機関:江崎グリコ㈱、 ㈱カネカ、 月桂冠㈱、 コスモ石油㈱、 長瀬産業㈱、 フジッコ㈱

4
基盤技術開発

基盤技術分野の企業群は神戸大学が培ってきたコア技術の中で、バイオマス生産、前処理技術、バイオプロセス、膜プロセスなど、一貫バイオプロセス構築に必要な製品群の実用化を目指す。
これまでの成果:これらの基盤技術の開発が進展し、他の協働機関との連携によるバイオプロダクションへの応用が進められており、実用化の手前まで到達している。
協働機関:旭化成ケミカルズ㈱、 月桂冠㈱、 長瀬産業㈱、 日東電工㈱、日本製紙㈱、Bio-energy㈱

社会的価値:脱石油・エネルギー転換、CO2排出の大幅削減、資源・エネルギー安全保障、農林水産業の活性化など、今後の我が国の持続的な発展の基礎として大きなインパクトを持つ。
経済的価値:バイオベース製品市場の世界動向から推測して、バイオ燃料やバイオ化成品などが大規模に拡大するのは 2020~2030年頃になると予想され、それに備えた研究開発を重点的に進めることで、巨大市場を創出することができる。
予想市場規模/予想達成時期:23兆円/実施期間終了後10年後