イノベーションシステム整備事業

先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム

Creation of Innovation Centers for
Advanced Interdisciplinary Research Areas Program

研究開発

大学等と企業が、計画段階から対等の立場で連携し、将来的に我が国の経済・産業の国際競争力の強化に
寄与するような成果をもたらすことを明確に意識した研究開発を実施する。

平成18年度採択
 国立大学法人 京都大学 『高次生体イメージング先端テクノハブ』
http://ckpj.t.kyoto-u.ac.jp/

1
眼底光イメージング技術開発(OCT/SLO)

撮像スピードの飛躍的向上と高精細化を同時に実現した眼底光イメージング装置(OCT/SLO)を開発し、眼底に現れる生活習慣病合併症および眼科主要疾患の所見を検出する性能を確立し、高度医療を実現する。
社会的価値:失明につながる眼底疾患の早期診断により患者のQOLを向上する。
経済的価値:重篤な視力障害に伴う医療経済的損失の低減に貢献する。
予想市場規模/予想達成時期:800億円(世界市場規模)/ 実施期間終了後4年後
これまでの成果:横分解能 5μmの「高速広画角プロト機OCT」と人眼収差補正技術を融合した「高分解能プロト機AOSLO」の研究開発により、生活習慣病血管病変および眼科主要疾患の初期変化検出の可能性を明らかにした。
協働機関:キヤノン㈱


新規光干渉断層計(OCT-HS100)

2
超音波イメージング技術開発(US/PAT)

非侵襲、実時間、小型簡便性に優れた超音波の新技術を開発し、組織物性や高次機能情報を取得する。さらに、光と超音波を融合した新規な生体機能イメージング技術(US/PAT)を実用化する。
社会的価値:高齢者だけでなく30~40歳代の若年層の乳がん診断の精度の飛躍的向上が期待できる。
経済的価値:小規模診療所に普及することで医療費増大の抑制と患者の利益が両立する。
予想市場規模/予想達成時期:8,000億円(世界市場規模)/ 実施期間終了後4年後
これまでの成果:USでは組織粘弾性と2次元変位ベクトルの測定による組織物性イメージングと、適応型信号処理による超高解像度化技術を開発した。PATでは臨床研究を開始し、乳がん部の血管のヘモグロビン酸素飽和度画像を得た。
協働機関:キヤノン㈱


新規乳がん検査イメージ

3
原子磁気センサイメージング技術開発(AMM/MRI)

極低温技術不要の光ポンピング原子磁気センサ(AMM)の超高感度化技術、センサの小型化とアレイ化技術およびそれらを活かす信号処理技術を開発する。本技術を脳磁、心磁等の生体磁気イメージングや極低磁場MRIに応用する。
社会的価値:MRIと生体磁気のマルチモダリティ化による新たな診療領域を開拓する。
経済的価値:小型簡便なマルチモダリティ装置の開発により、新たな市場を創出する。
予想市場規模/予想達成時期:6,000億円(世界市場規模)/ 実施期間終了後4年後
これまでの成果:原子磁気センサで世界トップレベルの高感度化と小型モジュール化を実現した。この原子磁気センサを利用し、低磁場条件でNMR信号を取得した。また、ヒトの心磁図分布の画像化と脳磁界計測に成功した。
協働機関:キヤノン㈱


モジュール型原子磁気センサ

4
分子プローブ開発

低侵襲な「光」および「MR」イメージングによる形態画像診断モダリティの大幅な性能向上と、新原理に基づいた生体機能代謝イメージングを可能とする革新的分子プローブを開発する。
社会的価値:がんの早期発見と良悪性の診断による最適治療の実現により、患者の負担が軽減する。
経済的価値:MRI、光超音波のモダリティに対応した新原理分子プローブの新たな市場を創出する。
予想市場規模/予想達成時期:1,500億円(世界市場規模)/ 実施期間終了後4年後
これまでの成果:多重共鳴MRIにより、分子プローブのがんへの集積を確認した。光超音波(PAT)用分子プローブを開発し、がんへの集積を確認した。実用化への体制強化のため、大塚製薬(株)が協働機関として参画した。
協働機関:キヤノン㈱、大塚製薬㈱


PA-MRデュアルイメージングプローブ

5
画像診断支援技術開発(IIIM)

各種診断画像・臨床データを統合した診断支援技術・システムを実現する。
社会的価値:医師の負荷を軽減し、診断の質と効率を飛躍的に高める。
経済的価値:社会インフラとして個人健康情報システムの活用、診断の質の向上を通して、事業価値を創造するとともに、医療の社会負担の軽減に貢献する。
予想市場規模/予想達成時期:1兆円(世界市場規模)/ 実施期間終了後4年後
これまでの成果:肺がんに関する大量の症例データベース、診断モデルを構築した。臨床現場で診断支援技術の有用性を検証する研究を開始した。これと並行してOCT診断支援システムの開発にも着手した。
協働機関:キヤノン㈱


肺結節の形状特徴に基づく性状分析