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終了開発課題【重点開発領域「放射線計測領域」】<2次公募>革新技術タイプ(機器開発型):3件

【放射線計測領域】
LANFOS:食品の非破壊放射能検査を可能とする低コスト検出器の開発
(平成24年度採択/開発実施期間:平成24年10月〜平成27年3月)
●チームリーダー/所属・役職
マルコ カソリーノ
(独)理化学研究所
EUSO チーム
チームリーダー
●サブリーダー/所属・役職
後藤 昌幸
(株)ジーテック
代表取締役社長
●参画機関
●開発概要
本課題では、宇宙物理研究のための次世代技術を応用し、全立体角に放出される食品のガンマ線を測定することが可能な検出器を開発します。食品の非破壊かつ高感度(検出下限10Bq/kg)な測定を実現するとともに、装置の小型化、低コスト化を図ることで、工場、市場等様々な場所での利用が期待されます。

高感度かつ携帯可能な革新的ガンマ線可視化装置の開発
(平成24年度採択/開発実施期間:平成24年10月〜平成26年3月)
●チームリーダー/所属・役職
大須賀 慎二
浜松ホトニクス(株)
中央研究所第1 研究室
室長代理
●サブリーダー/所属・役職
片岡 淳
早稲田大学
理工学術院総合研究所
准教授
●参画機関
●開発概要
本課題では、小型軽量で携帯可能でありながら、既存技術より極めて高感度なコンプトンカメラ方式のガンマ線可視化装置を開発します。具体的には、高性能光センサー(MPPC)により微細構造を有するシンチレータを読み出す独自開発の方式を採用し、検出器中でのガンマ線の散乱・吸収位置を三次元的に高精度で計測します。これにより、実用的な解像度を維持しつつ飛躍的な高感度化が達成でき、3m離れた位置から5μSv/hの空間線量率を与える線源を10秒程度で可視化することが可能となります。

生物学的線量計測用の分裂中期細胞自動検出装置の開発
(平成24年度採択/開発実施期間:平成24年10月〜平成26年3月)
●チームリーダー/所属・役職
古川 章
(独)放射線医学総合研究所
緊急被ばく医療研究センター 
被ばく線量評価部
主任研究員
●サブリーダー/所属・役職
竹島 哲
三谷商事(株)
情報システム事業部
ビジュアルシステム部
●参画機関
●開発概要
放射線被ばくにより、リンパ球の染色体には二動原体型異常と呼ばれる形状異常が生じ、細胞分裂の中期の状態にある細胞を観察することにより、この異常を検出することができます。既存技術では細胞分裂の状態にある細胞を目視により見つけ出し、形状異常の有無を確認していますが、この方法では多くの労力と時間を要しています。本開発では、顕微鏡の自動化技術と画像認識技術を用いることにより、二動原体型異常の検出に要する作業の簡便化、時間の短縮化(1スライドグラス20分程度)を図ります。


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