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終了開発課題(開発成果の活用・普及促進):16件

【最先端研究基盤領域】
CO2大気カラム濃度自動計測装置の活用・普及促進
(平成26年度採択/開発実施期間:平成26年10月〜平成29年3月)
●チームリーダー/所属・役職
長谷川 和雄
明星電気株式会社
技術本部
本部長
●参画機関
東京大学
名古屋大学
●開発概要
【装置】本プログラムの「実証・実用化タイプ」で開発した「CO2大気カラム濃度自動測定装置」を開放(共同利用)する。この装置は、太陽追尾装置により、直達太陽光を光ファイバーで干渉計に導入し、その信号から大気中のCO2濃度を測定するものである。
【内容】開発した小型・安価で耐環境性に優れたCO2自動測定装置を国内外のユーザーと共用する。本装置により、都市だけでなく、泥炭地や森林地、CO2帯水層貯留地など従来法では計測不可能な自然環境下で、CO2の発生量や漏洩量をモニターし、炭素管理科学的データを得ることが可能となり、CO2の排出削減等への貢献が期待できる。

高性能スピン偏極電子顕微鏡の活用・普及促進
(平成25年度採択/開発実施期間:平成25年10月〜平成28年3月)
●チームリーダー/所属・役職
越川 孝範
大阪電気通信大学
エレクトロニクス基礎研究所
所長・教授
●参画機関
●開発概要
【装置】本プログラム「要素技術タイプ」および「機器開発タイプ」において開発した「高性能スピン偏極電子顕微鏡」を開放(共同利用)する。この装置は、超高輝度(市販品の1万倍以上)、高スピン偏極(同3〜4倍)、長寿命(同300倍以上)と圧倒的に高い性能を持つ「スピン偏極電子顕微鏡」である。
【内容】「スピン偏極電子顕微鏡」を広く国内外に共同利用装置として公開するとともに、ユーザーの声を反映させ、さらなる性能とユーザビリティの向上を図る。スピントロニクスで必要とされる高性能磁性薄膜材料開発などに大きな貢献をすることが期待される。

多核対応型クライオコイルMAS−NMRプローブの活用・普及促進
(平成25年度採択/開発実施期間:平成25年10月〜平成28年3月)
●チームリーダー/所属・役職
水野 敬
(株)JEOL RESONANCE
技術部 開発グループ
研究員
●参画機関
●開発概要
【装置】本プログラム「実証・実用化タイプ」において開発したクライオコイルMAS−NMRプローブを固体NMRに装備し、開放(共同利用)する。この装置は、多様な核種の測定を行っている固体NMRの利用機関(大学、企業など)が主なユーザーと考えられる。
【内容】クライオコイルMAS−NMRプローブおよびその周辺技術(高速試料回転システム、簡便な冷却システム)は、そのまま既存のNMR装置に本プローブを導入することで、3〜4倍程度の検出感度向上、1/10以下の測定時間短縮を享受できる優れた汎用性を持っており、周波数を変えることで多様な核種の測定を行うことも可能である。本課題では、さまざまな無機材料のナノ構造解析への応用を中心に、多核対応型のクライオコイルMAS−NMRプローブの活用と普及を促進する。

HiCEP自動反応装置の活用・普及促進
(平成24年度採択/開発実施期間:平成24年10月〜平成27年3月)
●チームリーダー/所属・役職
安倍 真澄
放射線医学総合研究所
先端計測分析事業推進チーム
チームリーダー
●参画機関
(株)アステック
メッセンジャースケープ(株)
●開発概要
【装置】本プログラム「機器開発タイプ」において開発した網羅的遺伝子発現解析法であるHiCEP法(包括的高感度遺伝子発現プロファイリング法)を応用した自動解析装置(HiCEPer)を開放(共同利用)します。【内容】今回開放を行うHiCEPerは、他の手法では網羅的な発現解析が困難な、少量の異なる細胞(生物種)が混在するサンプルについても、ハイスループットな解析(一度に96サンプル)を可能とするものです。本装置の活用により、医学研究、環境科学等の貢献が期待されます。

SOI X線イメージ装置の活用・普及促進
(平成24年度採択/開発実施期間:平成24年10月〜平成27年3月)
●チームリーダー/所属・役職
新井 康夫
高エネルギー加速器研究機構
素粒子原子核研究所
教授
●参画機関
●開発概要
【装置】本プログラム「要素技術タイプ」において開発した Silicon-On-lnsulator (SOI、絶縁膜上に形成した単結晶シリコンを基盤とした半導体)技術を用いたX線イメージング検出器とデータ収集システムを組み合わせたプロトタイプ機を開放(共同利用)します。【内容】SOI検出器は、高精細・高速・高感度といった特徴を持っており、従来の検出器との互換性が高く、画素毎にCMOS集積回路を搭載できることから、ユーザーに実際に使用してもらい様々な要望を聞くことにより、さらに新たな測定手法を開拓できる可能性があります。本装置の活用により、X線回折やX線異物検査、医療といった多くの分野の研究者・企業への普及が期待されます。

生物発光リアルタイム測定システムの活用・普及促進
(平成24年度採択/開発実施期間:平成24年10月〜平成27年3月)
●チームリーダー/所属・役職
石浦 正寛
名古屋大学
遺伝子実験施設
施設長・教授
●参画機関
●開発概要
【装置】本プログラム「機器開発タイプ」において開発した「生物発光リアルタイム測定システム」を開放(共同利用)します。【内容】生きたままの細胞で遺伝子発現を生物発光として連続的に自動測定する本システムは、極めて高い感度・精度・時間分解能での詳細な遺伝子発現リアルタイム解析を全自動で実現することが可能な手法です。本システムの活用により、バイオ基礎研究分野や環境、農業・食品、バイオエネルギー、創薬などの応用研究分野において、遺伝子発現を指標にした解析への貢献が期待されます。

SPM装置シミュレータの活用・普及促進
(平成24年度採択/開発実施期間:平成24年10月〜平成27年3月)
●チームリーダー/所属・役職
柿沼 良輔
アドバンストアルゴリズム&システムズ
シミュレーションセンター
代表取締役
●参画機関
東北大学
(独)物質・材料研究機構
(独)産業技術総合研究所
●開発概要
【装置】本プログラム「プロトタイプ実証・実用化タイプ」において開発した走査型プローブ顕微鏡(SPM)装置シミュレータを開放(共同利用)します。【内容】このSPM装置シミュレータは、特に半導体やナノ材料等の試料の精確分析が可能なものであり、本シミュレータの活用により、実測値と計算値との比較、計算パラメータ作成ソフトの使用等で幅広い高精度解析が可能となり、ナノ工学への貢献が期待されます。

CO2濃度空間分布測定ライダー装置の活用・普及促進
(平成24年度採択/開発実施期間:平成24年10月〜平成27年3月)
●チームリーダー/所属・役職
長澤 親生
首都大学東京大学院
システムデザイン研究科
教授
●参画機関
●開発概要
【装置】本プログラム「機器開発タイプ」において開発した二酸化炭素(CO2)濃度空間分布測定用ライダー(レーザーを光源とするレーダー手法)装置を開放(共同利用)します。【内容】大気中のCO2は地球温暖化に対する影響が大きい気体であり、その濃度の空間分布を高頻度・広域・高精度で測定することは重要です。本装置はCO2濃度の鉛直及び水平分布の高精度な遠隔測定が可能であり、移動体搭載型である本装置の活用により地球温暖化予測研究などへの貢献が期待されます。

トモグラフィー電子顕微鏡用ソフトウェアの活用・普及促進
(平成24年度採択/開発実施期間:平成24年10月〜平成27年3月)
●チームリーダー/所属・役職
御堂 義博
大阪大学
大学院
情報科学研究科
助教
●参画機関
大阪大学(超高圧電子顕微鏡センター)
大阪工業大学
(株)ダイナコム
●開発概要
【装置】本プログラム「ソフトウェア開発タイプ」において開発した高速処理型トモグラフィー(断層影像法)電子顕微鏡用ソフトウェア(HawkC)を、開放(共同利用)します。【内容】本ソフトウェアは、トモグラフィー専用電子顕微鏡に搭載することにより、立体組織の高速可視化を可能とするものです。生命科学・材料科学における形態の3次元観測を簡便化し、電子顕微鏡トモグラフィーの更なる活用を推進します。また、本ソフトウェアと3次元プリンタ技術を融合することで、試料の観測から3次元データの生成、輪郭抽出、立体像および立体模型の作成までをシームレスに実行することが可能となります。本ソフトウェアの活用により、実物の模型を手軽に素早く生成することができれば、基礎研究分野のみならず、広く医療・工学などの応用分野においても大きな貢献が期待されます。

誘電サイトメーターの活用・普及促進
(平成25年度採択/開発実施期間:平成25年10月〜平成27年3月)
※平成27年4月に日本医療研究開発機構(AMED)に移管されました。
●チームリーダー/所属・役職
勝本 洋一
ソニー(株)
メディカル事業ユニット 研究開発部門 医用技術研究部
シニアリサーチャー
●参画機関
●開発概要
【装置】本プログラム「機器開発タイプ」において開発した「誘電サイトメーター」を開放(共同利用)する。この装置は、マイクロ流路中を流れる細胞の構造や電気物性の違いを瞬時に分析することにより標識なしに細胞の分別を行う世界初の装置である。
【内容】誘電サイトメーターは、その特徴ゆえに、再生医療、薬物スクリーニングのほか、農学、工学も含め、全く新しい用途にも応用される可能性がある。そのため、外部ユーザーに対して試作機による分析を募集し、試作機の有用性を検証するとともに、ユーザーの開拓と測定事例の蓄積を図る。また、ユーザーの評価に基づき、性能とユーザビリティの向上を目指した装置の高度化にも取り組む。

超高温熱物性計測システム装置の活用・普及促進
(平成23年度採択/開発実施期間:平成23年11月〜平成26年3月)
●チームリーダー/所属・役職
大塚 誠
東北大学
多元物質科学研究所
准教授
●参画機関
●課題概要
【装置】
本プログラム「機器開発タイプ」において開発した超高温熱物性計測システム装置を開放(共同利用)します。この装置は、高精度の融体の熱伝導率、比熱、放射率、密度、表面張力計測が可能です。
【内容】
半導体の結晶製造や超耐熱合金の精密鋳造あるいは精密溶接など高温融体が関連する高付加価値製造プロセスにとって数値シミュレーションは必要不可欠なツールです。現在、その基盤を支える融体の熱物性値データベースの充実が求められており、本装置を活用した融体の熱物性データベースの構築を目指します。また、本装置の融体熱物性計測装置としての標準化を目指します。


疾患診断用全自動糖鎖解析装置の活用・普及促進
(平成23年度採択/開発実施期間:平成23年11月〜平成26年3月)
●チームリーダー/所属・役職
西村 紳一郎
北海道大学
大学院先端生命科学研究院
教授
●参画機関
昭和大学
サイエンステクノロジー・システムズ(株)
医化学創薬合同会社
●課題概要
【装置】
本プログラム「機器開発タイプ」において開発した疾患診断用全自動糖鎖解析装置を開放(共同利用)します。この装置は、生体物質からの一連の糖鎖解析の操作を全自動で行うことが可能です。
【内容】
糖鎖の簡便な分析を可能にする全自動糖鎖プロファイル解析システムを開放(共用)することにより、従来とは全く性質の異なる臨床検査値として糖鎖プロファイル情報が予後診断などに活用され、個の医療(テーラーメイド医療)の普及・浸透に寄与するほか、糖鎖構造の網羅的解析が可能となることで、ポストゲノム研究の進展にも貢献が期待されます。


顕微質量分析装置の活用・普及促進
(平成23年度採択/開発実施期間:平成23年11月〜平成26年3月)
●チームリーダー/所属・役職
早坂 孝宏
浜松医科大学
医学部
助教
●参画機関
(財)癌研究会
慶應義塾大学
関西医科大学
●課題概要
【装置】
本プログラム「機器開発タイプ」において開発した、形態情報と質量分析情報を組み合わせた新しい分析手法である顕微質量分析装置を開放(共同利用)します。本装置は、高解像度顕微鏡と質量分析装置を組み合わせることで、医学・ライフサイエンス分野や材料開発の分野において、さまざまな事象の解明に寄与するものです。
【内容】
光学像と質量分析情報を組み合わせた解析装置を開放(共用)することにより、これまで有用性を実証してきた医学研究や診断、創薬開発、さらに有機材料解析・検査などの分野からの更なる利用も期待されます。


超高感度テラヘルツ波NMR装置の活用・普及促進
(平成23年度採択/開発実施期間:平成23年11月〜平成26年3月)
●チームリーダー/所属・役職
藤原 敏道
大阪大学
蛋白質研究所
教授
●参画機関
●課題概要
【装置】
本プログラム「機器開発タイプ」において開発した高分解能固体NMRの感度を550倍向上させる高磁場動的核分極法(DNP)装置を開放(共同利用)します。この装置は、DNP法としては世界最高磁場14.1Tと最低温度30Kでの試料回転が可能であり、周波数可変ジャイロトロンで容易に高出力テラヘルツ波照射条件を最適化できるなど世界最高性能を持ちます。
【内容】
本高感度NMR装置を開放(共用)することにより、生体高分子および細胞内での生体分子の立体構造決定、材料構造解析、微量化合物・医薬品の分子構造解析などへの応用が期待されます。


X線透過格子を用いた位相撮像装置の活用・普及促進
(平成23年度採択/開発実施期間:平成23年11月〜平成26年3月)
●チームリーダー/所属・役職
百生 敦
東京大学
大学院新領域創成科学研究科
准教授
●参画機関
●課題概要
【装置】
本プログラム「機器開発タイプ」において開発した位相撮像装置を開放(共同利用)します。本装置は、X線Talbot(−Lau)干渉計による弱吸収物体の高感度観察が可能です。
【内容】
医療応用以外の非破壊検査分野への展開を推進します。工場の生産ラインにおけるオンライン検査や、新規な材料やデバイスの開発を目的とした実験室における精密検査の用途を想定しています。各企業からのユーザーが適度なタイミングで試用を繰り返すことができる環境を整備し、本原理による独自の装置開発をサポートするための技術指導も併せて行います。


LIMAS 装置の活用・普及促進
(平成23年度採択/開発実施期間:平成23年11月〜平成26年3月)
●チームリーダー/所属・役職
圦本 尚義
北海道大学
大学院理学研究院
教授
●参画機関
●課題概要
【装置】
本プログラム「プロトタイプ実証・実用化タイプ」において開発した「レーザーイオン化質量分析ナノスコープ(LIMAS) 装置」を開放(共同利用)します。この装置は、探査衛星が持ち帰った惑星上の物質や宇宙塵などに代表される、その量が極めて限られた貴重なサンプルを分析するために、ポストイオン化や高速の質量分析として新しい手法を導入し、より高感度化を狙ったものです。
【内容】
本装置を開放(共用)することにより、はやぶさ採取試料を含む宇宙試料の全元素分析や年代測定が可能となり、世界の宇宙科学の最先端分析を先導することが期待されます。



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