資料4

開発課題名「SPM装置シミュレータの活用・普及促進」

最先端研究基盤領域(旧一般領域) 開発成果の活用・普及促進

開発実施期間 平成24年10月〜平成27年3月

チームリーダー :  柿沼 良輔【(株)アドバンストアルゴリズム&システムズ シミュレーションセンター 代表取締役】
中核機関 :  (株)アドバンストアルゴリズム&システムズ
T.課題の概要
 【装置】本プログラム「プロトタイプ実証・実用化タイプ」において開発した走査型プローブ顕微鏡(SPM)装置シミュレータを開放(共同利用)する。
 【内容】本SPM装置シミュレータは、特に半導体やナノ材料等の試料の精確分析が可能なものであり、シミュレータの活用により、実測値と計算値との比較、計算パラメータ作成ソフトの使用等で幅広い高精度解析が可能となり、ナノ工学への貢献が期待される。
U.評価項目
(1)共用装置の活用状況
 ソフトウェアの国内ダウンロード数が約300本、国外ダウンロード数が24本と、国内ダウンロード数は目標の300本に達したが、国外ダウンロード数は宣伝資料の英文化完成が平成27年1月となり、周知期間が不足したため、目標値には未達となった。また、「SPM情報交換プラットフォーム」の構築、「SPMユーザー会」の発足は、無事に完了している。ソフトウェア無償供与を行い、約250人のコアユーザーを獲得している。
(2)成果発表
 学会発表が25件、論文発表が8件、その他展示会等での発表が6件であり、目標を達成した。
V.評 価
 SPM装置シミュレータソフトウェアの活用・普及促進として、「SPM情報交換プラットフォーム」の構築、「SPMユーザー会」の発足など、ユーザーが当該ソフトウェアを利活用する為の試み、セミナー展示会への対応など積極的な活動が行われてきた。しかしながら、無償と有償の線引きをどこにするのか、追加要望はどこまで対応するのか等、本ソフトウェアの市場性、ビジネスモデル等を再検討する段階に来ていると思われる。
 本開発は当初の開発目標をほぼ達成し、本事業の趣旨に相応しい成果が得られたと評価する[A]。