JSTトップ > 事業成果 > 最新の成果 > 2012年度

2017年度 /  2016年度 /  2015年度 /  2014年度 /  2013年度 /  2012年度 /  2011年度 /  2010年度 /  2009年度以前  

マウスiPS細胞から精子・卵子を作製!

マウスiPS細胞から精子・卵子を作製!

戦略的創造研究推進事業 CREST / ERATO / さきがけ

JSTnews 2012年12月号掲載

斎藤通紀教授と林克彦准教授(ともに京都大学大学院医学研究科)らの研究グループは、雄マウスのiPS細胞から精子を、雌マウスのiPS細胞から卵子を作製することに成功しました。それぞれの生殖細胞から生まれたマウスは正常に成長し、さらに子供をつくる能力もあることがわかりました。この技術は生体内で生殖細胞が作られるメカニズムの解明に貢献し、不妊症の原因究明などに役立つことが期待されます。

組織中における分子の分布を可視化する「質量顕微鏡」で腹部大動脈瘤の病理変化を発見

組織中における分子の分布を可視化する「質量顕微鏡」で腹部大動脈瘤の病理変化を発見

研究成果展開事業【先端計測分析技術・機器開発プログラム】

JSTnews 2012年10月号掲載

瀬藤光利教授(浜松医科大学)らの研究グループは、腹部大動脈瘤に栄養を届けるための血管が閉塞し、腹部大動脈の血管壁内の血液量が少なくなっていることを発見しました。これは、JST先端計測分析技術・機器開発プログラムの一環として開発された「質量顕微鏡」を使用してはじめて得られた知見です。
この研究成果は、血行を良くする運動や血管を詰まりにくくする薬剤によって腹部大動脈瘤を予防できる可能性を示すものです。

指先に乗るほど小さな3軸触覚センサチップを開発!

指先に乗るほど小さな3軸触覚センサチップを開発!

研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム A-STEP

JSTnews 2012年10月号掲載

中井亮仁特任助教(東京大学IRT研究機構)とタッチエンス株式会社は小型・軽量な3軸触覚センサチップを開発しました。2mm角のシリコンチップ上にピエゾ抵抗素子を3軸方向に配置し、圧力だけでなく摩擦方向の力も測定します。MEMS技術を用いることで実現しました。小さく薄いことから曲面に従って柔軟に曲がり、平面でなくても安定した接着が可能です。生活支援ロボットのロボットハンドやゲーム機などへの搭載が期待されます。

音の世界もフルデジタル化、新時代の到来間近!

音の世界もフルデジタル化、新時代の到来間近!

研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム A-STEP

JSTnews 2012年9月号掲載

株式会社Trigence Semiconductor(A-STEP実用化挑戦タイプ 中小・ベンチャー開発課題実施企業)は、フルデジタルスピーカ用信号処理技術「Dnote*」のLSI開発を実施しています。デジタル信号をそのままマルチコイルスピーカあるいは複数のスピーカに分配・駆動することで、D/A変換することも、アンプすらも必要とせずに、わずか数ミリ角の小さなLSIで、デジタル音源のクオリティを再現してクリアな高音質を実現するものです。
*Dnoteは、日本、米国およびその他の国における株式会社Trigence Semiconductorの商標および登録商標です。

遠隔地へ臨場感を伝えられるロボットを開発!

遠隔地へ臨場感を伝えられるロボットを開発!

戦略的創造研究推進事業 CREST

JSTnews 2012年9月号掲載

舘ワ教授(慶應義塾大学)らは、ロボットが取得した視覚、聴覚、触覚の情報を、遠隔地の操作者に伝達できるシステムを開発しました。布や紙などの材質の違いも再現可能な触覚伝送技術により、操作者は遠隔地でロボットを操作しながら、目の前の物に直接触れているかのような臨場感を体験できます。本技術は、旅行やショッピングなどの遠隔体験、災害現場などの極限環境下における作業、遠隔医療など、様々な分野への応用が期待されます。

トランジスタの理論限界を突破−次世代省エネデバイス実現へ−

トランジスタの理論限界を突破−次世代省エネデバイス実現へ−

戦略的創造研究推進事業 さきがけ

JSTnews 2012年8月号掲載

冨岡克広研究者(科学技術振興機構)、福井孝志教授(北海道大学)らは、現在のトランジスタでは達成できない低電圧で動作するトランジスタを作製しました(写真はトランジスタが林立している様子)。本成果により、益々増大すると予想される情報機器の消費電力を低減することが期待でき、身近ではモバイル機器の電池消耗の低減に貢献します。

空気中の物質を鋭敏に感知して発光するフィルムを開発

空気中の物質を鋭敏に感知して発光するフィルムを開発

戦略的創造研究推進事業 CREST

JSTnews 2012年8月号掲載

樋口昌芳グループリーダー(物質・材料研究機構)らは、空気中の物質を感知して発光する特性を示す有機/金属ハイブリッドポリマーを開発しました。このポリマーは赤色に発光する特性を持ち、酸性の蒸気にかざすと赤色発光が消え、アルカリ性の蒸気にかざすと再び赤色発光します。今回の成果により、人体に危険な気体の発生やその存在を文字などで直接発光表示できるセンサーディスプレイの開発など、応用に向けた研究が大きく進むことが期待されます。

量子暗号通信が身近に?!

量子暗号通信が身近に?!

戦略的創造研究推進事業 さきがけ

プレスリリース 2012.04.16

水落憲和准教授(大阪大学)と山崎聡主幹研究員(産業技術総合研究所)のグループは、人工ダイヤモンドを用いて室温で電気的に単一光子を発生させることに世界で初めて成功しました(写真の赤点は放出された光子を積算したイメージ像)。本成果は、どのような技術でも盗聴できない究極の通信技術として期待される量子暗号通信の光源に利用でき、これまでの光源で課題となっていた極低温での動作やレーザー使用の問題を解決します。

スプレーするだけで“がん細胞が光る”試薬を開発!微小がんの見落としや取り残しを防ぐ技術として期待

スプレーするだけで“がん細胞が光る”試薬を開発!微小がんの見落としや取り残しを防ぐ技術として期待

戦略的創造研究推進事業 さきがけ

JSTnews 2012年1月号掲載

浦野泰照教授(東京大学)は小林久隆主任研究員(米国国立衛生研究所)と共同で、多くのがん組織で活性が増強する「γ-glutamyl transpeptidase(GGT)」という酵素に着目して、がんを数十秒から数分で検出する「有機小分子蛍光プローブ」試薬を開発しました。しかも、患部に極少量スプレーするだけで、1mm以下の微小がんでも目視で明確に検出でき、がんを短時間で鋭敏に可視化する技術は、世界初のものです。本試薬は、がんの手術で微小がんの見落としや取り残しを防ぐ技術として、今後の臨床への応用が期待されます。