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マウスの体内にラットの膵臓を作ることに成功!

マウスの体内にラットの膵臓を作ることに成功!

戦略的創造研究推進事業 ERATO

JSTnews 2010年11月号掲載

中内啓光教授(東京大学)と小林俊寛ERATO研究員らは、マウスの体内にラットの多能性幹細胞由来の膵臓を作ることに成功しました。マウスとラットという種を超えて臓器を再生することに成功したことから、本研究成果を応用すれば、異種動物の体内で臓器の形成メカニズムを解析することが可能となり、さらに大型動物の体内でヒト臓器を再生するといった、全く新しい再生医療技術の開発に大きく貢献するものと期待されます。

動いているたんぱく質分子の振舞いを直接撮影することに成功!

動いているたんぱく質分子の振舞いを直接撮影することに成功!

戦略的創造研究推進事業 CREST

プレスリリース 2010.10.11

安藤敏夫教授(金沢大学)らは、世界最高性能の高速原子間力顕微鏡を開発し、動いているたんぱく質分子をそのまま高速撮影することに成功しました。従来はたんぱく質に結合させた蛍光分子の動きを追跡してたんぱく質分子の振る舞いを推測していましたが、今回の成功により、ミオシンというたんぱく質が動く仕組みを詳細に調べることができました。今後、たんぱく質をはじめとする生体分子の動く仕組みのほか、様々なナノスケールの動的プロセスの解明にも貢献が期待されます。

手のひらサイズの電子線プローブX線マイクロアナライザーの開発に成功!

手のひらサイズの電子線プローブX線マイクロアナライザーの開発に成功!

産学イノベーション加速事業【先端計測分析技術・機器開発】

プレスリリース 2010.09.22

河合潤教授(京都大学)らは、手のひらに乗るほど超小型の電子線プローブX線マイクロアナライザー(EPMA)の開発に成功しました。EPMAは様々な材料の構成元素分析などに用いられ、従来は高電圧電源などを必要とする高価で大型の装置でした。今回開発した超小型EPMAは乾電池と簡単な真空ポンプで駆動することから、将来的に屋外など場所を選ばず手軽に元素分析を行うことが可能になると期待されます。

日本科学未来館への累計来館者が700万人を突破!

日本科学未来館への累計来館者が700万人を突破!

日本科学未来館

2010.09.03

9月3日(金)、日本科学未来館では2001年のオープン以来、700万人目の来館者を迎えて記念セレモニーを開催しました。記念すべき700万人目の来館者は、埼玉県から来られた池上 暁子(いけがみ あきこ)さん(18歳・大学生)でした。

簡便で迅速に前立腺がんを早期発見できる体外診断薬キットの開発に成功!

簡便で迅速に前立腺がんを早期発見できる体外診断薬キットの開発に成功!

独創的シーズ展開事業 委託開発

プレスリリース 2010.09.01

民谷栄一教授(大阪大学)らの研究成果を基に、田中貴金属工業株式会社が、前立腺がんを簡便・迅速に早期発見できる高感度の対外診断薬キットを開発しました。今回開発した診断薬は、金コロイドのプラズモン効果による赤色発色現象を利用し、再発検査で必要な高感度を実現しています。これにより、前立腺がん患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)の改善が期待されます。

お酒が誘発する鉄系超伝導!

お酒が誘発する鉄系超伝導!

戦略的創造研究推進事業「新規材料による高温超伝導基盤技術」

高野義彦グループリーダー(物質・材料研究機構)らの研究チームは、本来は超伝導性を示さないとされる鉄・テルル・硫黄からなる化合物をさまざまな種類の酒に浸し、セ氏70度・24時間加熱すると、超伝導を示すという現象を発見しました(転移温度は、約8ケルビン:セ氏零下245度)。現在、お酒の中のどの成分が作用して超伝導が発現するかについて研究中であり、今後、原因物質を明らかにすることにより、更なる新しい超伝導物質探索への期待が持てます。

外科手術中に切除すべき部分をリアルタイムで可視化できるCCDカメラの開発に成功!

外科手術中に切除すべき部分をリアルタイムで可視化できるCCDカメラの開発に成功!

地域イノベーション創出総合支援事業 育成研究

JSTnews 2010年7月号掲載

佐藤隆幸教授(高知大学)らは、透過性があり人体に影響を及ぼさない近赤外光に着目し、リンパ管や血管にインドシアニングリーン(ICG)を投与することにより発せられる、本来は目に見えない近赤外蛍光像を捉え、同時に周辺組織を可視光像としてリアルタイム動画で描出することができる世界初のCCDカラーカメラの開発に成功し、術中ナビゲーションシステム「ハイパーアイ・メディカル・システム」として製品化しました。心臓外科や乳腺外科など幅広い医療分野での活用が期待されます。

iPS細胞から、免疫治療に「役に立つ」リンパ球を大量に作製することに成功!

iPS細胞から、免疫治療に「役に立つ」リンパ球を大量に作製することに成功!

戦略的創造研究推進事業 CREST

プレスリリース 2010.06.02

古関明彦グループディレクター(理化学研究所)らは、マウスの成熟したリンパ球で、抗がん効果を発揮するNKT細胞からiPS細胞を作製し、そのiPS細胞からNKT細胞だけを大量に作り出し、マウス体内で腫瘍抑制効果があることを世界で初めて確認しました。iPS細胞から目的にかなうリンパ球だけを作製すること、大量に増やすことは技術的に困難とされてきましたが、それらを克服する成果であり、今後ヒトのがんなどに対してNKT細胞を用いる新しい免疫治療法への発展が期待されます。

絶縁体でも電気信号を伝送できる方法を発見!省エネにつながる技術として大きな期待

絶縁体でも電気信号を伝送できる方法を発見!省エネにつながる技術として大きな期待

戦略的創造研究推進事業 さきがけ

JSTnews 2010年6月号掲載

齊藤英治教授(東北大学)らは、相対論に基づく新原理を用いて電気をスピンの流れに変えることにより絶縁体中に電気信号を流すことに成功しました。この研究成果は、従来の電子素子がかかえていたジュール熱によるエネルギー損失の問題を解決できるだけでなく、スピンエレクトロニクスの新しい世界を拓くものと期待されます。

95%以上が水でできた環境に優しい新素材を開発。同程度に水を含むこんにゃくの約500倍の強度!

95%以上が水でできた環境に優しい新素材を開発。同程度に水を含むこんにゃくの約500倍の強度!

戦略的創造研究推進事業 発展研究(ERATO-SORST)

JSTnews 2010年3月号掲載

相田卓三教授(東京大学)らは、大部分が水でできており、しかも高強度な新素材「アクアマテリアル」の開発に成功しました。このアクアマテリアルは、大部分が水でできたものとしては、今までに知られているどの材料よりはるかに高い強度を持ち、形が保たれるとともに、ナイフで切っても、直後であればもとのようにくっつけることができるという特徴も有している新素材です。クリーンな物質の象徴である「水」から構成されるアクアマテリアルは、環境に優しい材料として期待されます。

粘菌が効率的で堅牢な輸送ネットワークをつくることを数理モデルで解明!

粘菌が効率的で堅牢な輸送ネットワークをつくることを数理モデルで解明!

戦略的創造研究推進事業 さきがけ

プレスリリース 2010.01.22

手老篤史研究員(JSTさきがけ研究者)らは、単細胞生物の真正粘菌が形成する餌の輸送ネットワークを実験・理論の両面から解析し、数理科学的にネットワークを再現する理論モデルを構築しました。その結果、粘菌の作るネットワークによる物質輸送は、実際の鉄道ネットワークより輸送効率が良いことや、アクシデントに強いことが分かりました。
今回の研究成果は、経済性および災害リスクなどの観点から最適な都市間ネットワークを設計する手法の確立につながるものと期待されます。