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未来共創と人材育成 / 日本科学未来館

科学を伝える

先端科学技術と社会を結ぶ場の創造

みらいのかぞくプロジェクト

みらいのかぞくロゴ

日本科学未来館は、科学技術がもたらす変化やその可能性を切り口に、家族の多様性をともに考える「みらいのかぞくプロジェクト」を2016年に立ち上げました。

このプロジェクトは、社会学・文化人類学的側面や、制度のあり方、個々人の心持ちも含めて議論することにより、多様性を認めつつ皆が幸せに暮らせる社会に向かうきっかけをつくっていくことをミッションとしています。

今年度は、家族のかたちやあり方を変える可能性がある3つのテーマを設定し、生命科学と人文科学の両面から最新の情報を提供し、これらの技術に私たちがどのように向き合っていくかを考える対話の場を創出するべくプロジェクトを推進しています。

  • 図1
  • 図2
3つのテーマ
  • ・ヒト受精卵に対するゲノム編集
  • ・出生前検査の現在とこれから
  • ・第三者が介入する生殖補助医療

テーマに関連する研究者をゲストに迎え、日本科学未来館でトークイベントを実施。情報提供とともに、トーク終了後は意見交換の場を設け、研究者とイベント参加者の方々がテーマについて共に考えました。

■トークイベント「あなたはどこまでやりますか?〜ヒト受精卵へのゲノム編集を考える〜」

開催日時:2016年5月29日
「ヒトの発生とゲノム編集」 阿久津英憲氏(国立成育医療研究センター研究所 部長)
「『ヒト受精卵へのゲノム編集』の可能性と課題」 武藤香織氏(東京大学医科学研究所 公共政策研究分野 教授)

■トークイベント「いのちを迎えるすべての人へ〜赤ちゃんの出生前検査を考える〜」

開催日時:2016年9月25日
「診察室からみた出生前検査」山中美智子氏(聖路加国際病院 遺伝診療部 部長/女性総合診療部 医長)
「日本と諸外国における出生前検査の現状と倫理的課題」武藤香織氏(東京大学医科学研究所 公共政策研究分野 教授)

その他、「ヒト受精卵へのゲノム編集」をテーマにしたワークショップや意見交換会を都内高校、サイエンスアゴラ2016の会場でも実施するなど、幅広い活動を行っています。

また、「みらいのかぞくプロジェクト」公式Facebookを開設し、イベント告知や、開催後にはイベントレポートを掲載するなどして、広く情報を発信しています。

メディアラボ第15期展示「アルクダケ 一歩で進歩」

図3

公開期間:2015年7月15日(水)〜2016年6月27日(月)
 公開場所:日本科学未来館 3階常設展 メディアラボ

先端情報技術による表現の可能性を、定期的な展示更新を行いながら紹介してくスペース「メディアラボ」では、展示だけでなく実証実験なども交えながら、最先端の研究を来館者に紹介します。また、研究者は来館者の反応や意見を知ることが出来る双方向の性質を持った展示空間です。

出展者:八木康史氏 (大阪大学 産業科学研究所 所長 / 複合知能メディア研究分野 教授)
JST CREST「歩容意図行動モデルに基づいた人物行動解析と心を写す情報環境の構築」研究代表者

  • アルクダケ図1
  • アルクダケ図2

私たちは、顔が見えないくらい遠くにいる家族や友人を、その姿や歩き方から見つけ出すことができます。「歩き方」には、腕の振り方や歩幅の大きさ、姿勢など、人それぞれに違いがあり、その人独特の個性が存在するからです。私たちは、一人ひとり個性のある「歩き方」を通して、無意識に全身で自己を表現しているともいえるのです。

会場内では、体験型コンテンツを来館者自身が体験することで、「歩き方」から個人を特定したり、年齢を推定したりする技術を体感しました。

10メートルほどの歩行路を歩く姿をカメラで撮影し、映像を数学的に解析することによって、腕の振り方や歩く速度、歩幅など複数の特徴から「歩き方」の個性を知ることができます。

会期中、9万5千人を越える来館者がこの展示を体験しました。展示をしながら実証実験を行い、研究データを収集するという方法によって、通常の研究に比べて桁外れに膨大なデータを収集することが出来ました。収集されたデータを歩数に直すと1000万歩以上、この膨大なデータは、今後、八木教授の研究室で解析され研究に活用されます。

こうした技術は、離れた場所からでも個人を特定できるため、空港や街中の人混みの中から指名手配犯を見つけるなど、広域をくまなく監視する次世代の科学捜査技術としても期待されています。

※本展示では、予め体験者に、個人情報(性別、年齢、身長、顔および全身画像)を取得すること、撮影した映像が研究データとして利用されることを了承いただいたうえで参加していただきました。

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