粂 昭苑 | (熊本大学 発生医学研究センター 幹細胞部門 多能性幹細胞分野 教授) |
遠藤 文夫 | (熊本大学 医学薬学研究部 教授) |
尾池 雄一 | (熊本大学 医学薬学研究部 教授) |
山縣 和也 | (熊本大学 医学薬学研究部 教授) |
(1) | iPS細胞から膵β細胞への分化制御の技術開発 マウスiPS細胞を膵へ分化誘導するための技術要件を検討する。膵前駆細胞、膵β細胞への分化を段階的にモニターできるような、例えば、Pdx1, Ngn3, Insulin-GFP などのトランスジェニックマウスよりiPS細胞を樹立して使用する。トランスジェニックマウスより樹立したES細胞を使用した現在の結果と比較できる。動物への移植実験の検討を開始する。 |
(2) | iPS細胞由来膵β細胞の維持・保存および動物モデルを用いた細胞移植実験 マウスES細胞及びマウスiPS細胞由来膵β細胞系譜への分化細胞を効率的に維持する液性因子・細胞外マトリクスの検討。確立されている各種保存方法を用いて長期凍結保存の検討を開始。 |
(3) | iPS細胞由来膵β細胞の生体移植効率及び機能向上に関する研究 ES細胞由来膵β細胞系譜への分化細胞を用いた効率的移植の方法(微小環境と膵β細胞分化の観点から)を検討する。iPS細胞についても着手する。重篤な免疫不全マウス(NOD/SCID/ JAK3KOmice; NOJ miceなど)で糖尿病モデルを作製し、治療前の基礎dataを集積する。 |
(4) | iPS細胞由来膵β細胞のインスリン分泌能に関する研究 正常膵島や膵β細胞株を用いた基礎データを集積すると共にマウスES細胞由来の培養下および移植により誘導したインスリン産生細胞の解析を行う。 |