プロジェクト紹介

地域科学技術政策を支援する事例ベース推論システムの開発

研究代表者

研究代表者:永田 晃也
永田 晃也
九州大学科学技術イノベーション政策教育研究センター センター長・教授

プロジェクトの目標

  • (1)地域科学技術イノベーション政策事例情報データベースの構築
    質問票調査および聞き取り調査により、1980年代以降に推進された地域科学技術イノベーション政策に関する事例情報を収集し、データベース化する。
  • (2)類似事例及び問題解決方法を検索する推論ルールの開発
    地域科学技術イノベーション政策の担当者が施策の立案・実行に当たって直面した問題状況に関するデータから、類似の先行事例と推奨される問題解決方法を検索するための推論ルールを開発する。
  • (3)事例ベース推論エンジンを実装した意思決定支援システムのweb上での公開
    開発された推論エンジンを意思決定支援システムに実装し、政策担当者の利用に供するため、web上で公開する。

プロジェクトの概要

 我が国では、1980年代から様々な地域科学技術振興施策が推進されてきた。それらの施策は起業家の育成や人的ネットワークの形成に一定の成果をあげてきたが、まだ地域を持続的に活性化させるという政策目標の達成には至っていないと指摘されている。本プロジェクトは、このような問題の効果的な解決に資することを目的として、「事例ベース推論」を応用した意思決定支援システムを構築しようとするものである。
 事例ベース推論は、過去の類似問題の解法に基づいて新たな問題を解決する手法であり、工学的問題解決、医療診断、経営判断、法的推論などの領域で実用化されてきた。この方法を地域科学技術イノベーション政策の立案や問題解決のプロセスに応用することにより、地域を活性化させるための有用な知識を広く地域間で共有することが可能になる。本プロジェクトでは、大規模な事例情報の収集とデータベース化、政策の成功要因分析、推論ルールの開発と実装を推進する。開発されたシステムはweb上で公開することによって政策担当者の利用に供し、広く政策過程での利用普及を目指す計画である。


地域科学技術政策を支援する事例ベース推論システムの開発

関連リンク

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