プログラムについて

プログラムアドバイザー:中田 喜文

プロフィール

プログラムアドバイザー:中田 喜文
所属・役職
同志社大学政策学部 教授
同志社大学STEM人材研究センター センター長

経歴等
1986-87年
Assistant Professor, Department of Economic & Legal Studies, University of Alabama
1987年
Ph.D. in Economics, University of California, Berkeley
1988年~
同志社大学専任講師、助教授、教授(労働市場論担当)
2002~04年
同志社大学マネジメントスクール長(2004年ビジネススクールへ改名)
2003~08年
21世紀COE「技術・企業・国際競争力の総合研究」拠点代表
2007~16年
同志社大学技術・企業・国際競争力研究センター長
2009年~
事業承継学会理事(2013年までは代表理事)
2012年~2021年
国際産業関係研究所理事
2018年~
同志社大学STEM人材研究センター長

プログラムへの期待

私は以前より研究者や技術者の研究開発活動を研究しています。彼らの研究開発活動が生み出す成果は、どのような要因に影響を受けているのでしょう。本人の能力や意欲は言うに及ばずとしても、例えば彼らが取り組む仕事(具体的な研究開発の内容)と彼らの興味や能力との適合性は大切では?と容易に想像できます。さらには、彼らの働く場が、彼らのポテンシャルを最大発揮できる環境を提供しているか?言い換えれば、どのような職場環境を提供すれば彼らの能力が最大限に発揮できるのか?を探る必要があります。

そして、そのような職場環境は、その組織、例えば企業の経営戦略とその実行、及びそれを制度化した様々な企業制度、例えば発明報奨等の成果に対する処遇制度や自由に働く時間を選択できるフレックス制度や裁量労働制度、さらには中途採用や通年採用制度、等に規定されます。そして、これら研究開発者の創造的活動を規定する要因は、国レベルの様々な政策・制度によってさらに規定されています。

残念ながら、今日までのイノベーション・科学技術政策に関する研究では、このような個人のミクロな環境と大きなマクロの政策制度の関連を明示化して、政策制度の効果を論じては来ませんでした。このプログラムでは、この欠落したリンクをつなぐ研究が多数提案されることを期待しています。

関連リンク

日本のICTインフラを構築し、また様々なソフトウエア技術を用いて新たな社会価値創造に貢献する日本のソフトウェア技術者の働き方と彼らの働き甲斐や社会・経済価値の創造に関する認識の関係について、アメリカ、中国、ドイツ、フランスと比較検討した報告書を公開しています。当事者であるソフトウェアエンジニアのみならず、彼らを雇用する企業、そしてICT政策に携わる政策担当者の皆さんにとって、参考に強いていただける様々な発見を報告していますので是非ご一読いただきたく思います。
「日本のソフトウェア技術者の生産性及び処遇の向上効果研究:アジア,欧米諸国との国際比較分析のフレームワークを用いて」独立行政法人 情報処理推進機構、2016年

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