イントロダクション



今、社会で抱えている問題は何か。
そのインパクトはどれほどのものか。
科学はどこまで解決してくれるのか。
次に我々は何をしなければならないのか。

それを社会で共有するため、発信する使命をこのメディアは持っている。

山縣 然太朗(プログラム総括)



いま私たちは変化の時代にいる。これまで存在していなかった新たな課題が次々と出現している。このような時、課題に取り組み解決していくためには、蓄積してきた科学的研究の成果を活用し、それを政策に応用することが欠かせない。だが、これまで科学的研究の成果が課題解決に活用されてきたか。残念ながら、そうとは言いがたい。科学的知見を政策策定に活かす方法、すなわち「政策のための科学」の視点が欠けていたからだ。このプログラムでは、シーズとしての科学を現実の課題解決に活用する研究に焦点を当て、そうした企画を支援してきた。POLICY DOOR で紹介するのは、その研究の成果である。これらの成果を実際の政策形成に活用することこそが新たな社会の発展を生むと考える。

森田 朗(RISTEX 前センター長)