問題解決型サービス科学研究開発プログラム 【国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター】

平成29年3月で本プログラムは終了いたしました。

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第6回フォーラム「サービスイノベーションをどうデザインするか?」開催速報!

 12月7日(月)に開催しました問題解決型サービス科学研究開発プログラム 第6回フォーラム「サービスイノベーションをどうデザインするか?」の速報をお伝えします。

盛況御礼! この賑わいも、お伝えしたい!

 ご参加いただきましたみなさま、および関係者のみなさま、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。お陰様で、300名近くの方からお申し込みをいただき、当日は240名がご来場くださいました。今回は、企業・一般からのご参加が半数近くを占めたこと、また首都圏以外からお越しの方や、経済学など社会科学系の研究者の方など、例年にない多様な専門性を持った方々にお集まりいただけたことも、盛況となった理由かもしれません。
それでは当日のプログラムに沿って、簡単ですが内容をご報告します。


土居 範久プログラム総括
(慶應義塾大学 名誉教授)
  ■10:00~(0時間経過)
開会は土居プログラム総括の俯瞰から。5年にわたるプログラムの活動について全体像を解説しました。
引き続き、本フォーラム目玉の第1弾!平成24年度採択の5つのプロジェクトから成果報告が行われ、ICTを活用したサービス事例からサービスにおける価値に迫る研究など、多彩な取り組みとその成果を紹介しました。その具体的な研究成果の発表から、皆さんいろんなヒントをもらえたようですよ。

村井 純先生
(慶應義塾大学)
 
中小路 久美代先生
(京都大学)
 
中島 秀之先生
(公立はこだて未来大学)
 
貝原 俊也先生
(神戸大学)
 
戸谷 圭子先生
(明治大学)
■13:00~(3時間経過)
午後イチは、目玉の第2弾。松波晴人氏(大阪ガス行動観察研究所 所長 兼 株式会社オージス総研行動観察リフレーム本部 技術開発部長)の招待講演でした。わかりやすいお話で会場がどっと沸く場面などもあり、あっという間の60分でした。特に漫才のたとえがウケてましたね!イノベーションに関する現状と課題がすっきりと整理され、行動観察の重要性と、そこから導き出されるイノベーションの可能性を感じられたようで、多くの方から聞いてよかった!との感想が寄せられています。教育や研修にすぐ応用したい、という声も。
 
  続く、新井プログラム総括補佐は、プログラム全体の成果創出に向けた取り組みを紹介しました。まるでTEDのような立ち振る舞いが大変印象的でした。この講演で、サービス学とは何ぞや?が理解できた方も多かったご様子です。

その後、休憩を兼ねてポスターセッションを30分はさんだのですが、これが盛況で、次のプログラムが始まる時間になってもまだまだ話し込む参加者と研究プロジェクトの皆さんがチラホラ…。やはり、研究者に直接お話を聞ける機会は貴重ですよね。

 
■15:00~(5時間経過)
フォーラムの〆は目玉の第3弾。原辰徳氏(東京大学 准教授)が、サービス学将来検討会の活動成果報告を行いました。この報告を踏まえ、パネルディスカッションでは、松波氏、原氏に加え、柴田吉隆氏(日立製作所 主任デザイナー)、竹中毅氏(産業技術総合研究所 主任研究員)、西野成昭氏(東京大学 准教授)がご登壇。モデレータの村上プログラムアドバイザーの進行はとてもスムーズで、今後サービス研究が果たすべき社会的貢献について、小気味よく、活発な議論が交わされました。会場からの鋭い質問に対しても村上アドバイザー、原先生ともにキレのあるご回答をされていましたね。
サービスイノベーションについて未来への展望を語る原先生の報告は情熱を感じさせるもので、続くディスカッションでの各パネラーの問題認識の違いもさらに、皆さんの知的好奇心を刺激したようです。
 
  パネルディスカション。左から、村上氏、松波氏、原氏、西野氏、竹中氏、柴田氏

■16:40 (6時間40分経過、無事終了!)
時間どおりに閉会するも、会場では講演者と参加者の交流がはかられ、ホール外のホワイエに展示されたプロジェクトの成果報告ポスターの周りには参加者が立ち寄り、写真撮影をする姿も見られました。

いかがでしたでしょうか?ほんのダイジェストですが、当日の様子を感じていただけたら幸いです。

【 オマケ 】
最後は当フォーラムのメインデザインの謎、最終章です。答えは講演の中に隠れていましたよ。
 ■なんでもやもやしてるの?
  → イノベーションは、よく見えない中を進んでいくもの!(松波氏)
 ■3つの円は?真ん中って金の卵?
  → 研究者・デザイナー、企業、生活者の協働。
     金の卵は目指すべき未来像!(原氏)

研究者・デザイナー、企業、生活者の3つの立場の皆で協働・共創して、よく見えないもやもやした中を進んでいったらばそこには、目指すべき未来がある、という意味を込めました。