地域創生への挑戦
清成忠男
有斐閣 2010年
少子高齢社会で一層拡大する地域格差にいかに対応すべきかを考える。1960年代から「地域の内発的発展」の方策を地域の実態の中で追究してきた著者の活動は、「地方の時代」や「一村一品運動」など、さまざまな政策に結実している。地域創生の思想から具体的な成長戦略、最近の動向、中小企業、金融、地方大学の役割、新しい地域像についてまとめている。混迷している現代に求められる清成地域経済論の集大成の著作である。今後の中山間地域問題を解決させる新たな手法として、本書を推薦したい。
(桂信太郎:高知工科大学マネジメント学部 准教授)