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  3. トラウマへの気づきを高める“人‐地域‐社会”によるケアシステムの構築
写真:大岡 由佳

大岡 由佳武庫川女子大学 短期大学部
心理社会福祉学科 准教授

概要

性暴力被害、虐待、その他様々な暴力行為などは、時に当事者を孤立させ、依存症を含む様々な精神障害、望まない妊娠など、心身への悪影響や生活の質の低下を招きます。これらの人々への「公」の支援は、縦割り施策の中、性の語りにくさや当事者の援助希求力が低いといった課題のために、適切な支援につながらない現状にあります。
本プロジェクトでは、トラウマインフォームドなケア(TIC)を基盤の発想に、地域の社会的資源の有機的な連携や、トラウマに感度の高い専門職養成を進めると同時に、「私」空間からもアクセスが容易なインターネットを活用することで、彼・彼女らに適時適切に対応できる「公」「私」をつなぐケアシステムを構築します。

図

研究開発の関与者

  • 京都大学
  • 武庫川女子大学
  • 兵庫医科大学 
  • 兵庫県立尼崎総合医療センター
  • 洛和会音羽病院
  • ウィメンズカウンセリング京都
  • NPO法人性暴力被害者支援センター・ひょうご

過去5年間の個人犯罪被害の被害申告率

グラフ
出典
法務省 平成24年版犯罪白書
グラフの解説
被害態様別に、過去5年間の被害申告率を見たもの。性的事件に届出なしが74.1%と、暗数が相当数あることがうかがえる。

目指す社会の姿

社会全体がトラウマインフォームドに変化し、人々の様々な傷つきを抱える当事者のトラウマを軽減し、包摂できる共生社会、それが、私たちが目指すビジョンです。そのような人の弱さや傷に敏感になってそっと寄り添えるトラウマインフォームドな社会とは、<公>と<私>の隔たりが少ない社会であり、人が孤立無援になりにくい社会です。性暴力や虐待、その他の対人暴力等の被害に遭ったときに、躊躇わずに“助けて”とSOSを出せる、当事者のそのSOSに支援者が気づき受け止め、適切に対応が出来る社会です。

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