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マネジメントの現場から

2012年6月22日(金) サイトビジット(辻プロジェクト)報告

 平成22年度に採択された辻プロジェクト(千葉県柏市)のサイトビジットへ行ってきました。今回は、領域総括とアドバイザーに加え、他のプロジェクトの方々にもご参加頂きました。辻プロジェクトは、柏市行政やUR都市機構、地域住民の方々など、多様なステークホルダーと協働しながら遂行されています。
 サイトビジットは、ちょうど「第4回就労セミナー」の開催日に実施され、まずセミナーの様子を体験してきました。悪天候にも関わらず、100名近い方々が参加されていました。その後、研究代表者である辻先生を中心として、現状の報告や今後の方向性などについて、参加者の皆さんと検討を行いました。さらに、就労セミナーの受講を修了し、農業で就労を実施されている3名の方々からお話を伺いました。
 午後からは、地域高齢者の方々が実際に就労に取り組まれている場所を訪れました。福祉サービス事業の「柏こひつじ園」では、敷地内の一区画を利用して菜園作業を実施されている5名の方,また施設内で調理を担当されている方より,お話を伺いました。菜園作業では、5名の方々がローテーションを組みながら、効率的に作業を実施されているとのことでした。また、植える作物や土地の準備をはじめ、すべて皆さんが計画されて行われたことに、大変驚きを感じました。また、「仕事をしているという自覚は、ボランティアなど無償の活動とは責任の感じ方が全く違う」と、就労の意義を振り返っておられました。
 保育・子育て支援事業の1つである「ネクスファ柏」では、英語の講師を行っている3名の方々を中心に、お話いただきました。皆様それぞれが豊富な国際経験をお持ちで、子どもたちに英語を教えることは非常にやりがいがあると、生き生きとした表情で語っておられました。
 最後に、都市型農業事業の「LLP柏農えん」の方々にお話を伺いました。高齢者の方々が農業に従事する際には、性別により適した作業が異なること、若い人と比較して慣れるのに時間がかかる等の不利はあるものの、決して不可能ではないこと等、現状での課題や可能性についてお話頂きました。
 今回のサイトビジットでは、就労に従事している高齢者の方々、またこれから従事しようと考えている方々の、非常に活力に満ちた表情が何よりも印象的でした。「働く」という行為が持つ意味について、改めて深く考える機会となりました。


就労セミナーの様子。100名近くの方々が参加されました。

辻PJから進捗状況の報告。

「柏こひつじ園」で菜園作業に従事する方々。はつらつとした表情が印象的でした。

「ネクスファ柏」にて、国際経験を生かし、児童に英語を教える講師の方たち。

「LLP柏農えん」のブルーベリー畑。剪定等の作業についてお話いただきました。

「LLP柏農えん」の小松菜畑。
高齢者が今後農業へ取り組むための課題や可能性についてお話いただきました。


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