2016年(平成28年)3月31日をもちまして、領域の活動は終了致しました。

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マネジメントの現場から

2011年10月14日(金)~15日(土) サイトビジット(小川プロジェクト・大方プロジェクト)報告

 領域総括・領域アドバイザーとともに岩手県へ小川プロジェクトと平成23年度に新たに採択した大方プロジェクトのサイトビジットに行ってきました。

 小川プロジェクトでは、“おげんき発信”という電話を使った高齢者の見守りシステムを用いて、高齢者と地域の様々な人々を結び付けることによって、人々がお互いに支え合うコミュニティづくりを目指しています。平成22年度10月のプロジェクトがスタートしてからちょうど1年が経ちますが、“おげんき発信”の利用者が増えてきていたり、民生委員の方や民間企業の方など非常に様々な方がこのプロジェクトに関わってきている状況が分かりました。岩手県立大学ではプロジェクトメンバーと領域総括・領域アドバイザーによる活発な議論が行われ、超高齢社会における支え合いコミュニティづくりの重要性やその難しさについて改めて理解を深めることができました。

 大方プロジェクトは平成23年度に新たに採択されたプロジェクトで、この10月からスタートしました。このプロジェクトでは3月11日に起きた東日本大震災による津波被災地に建設された仮設住宅において、高齢者の孤立化や健康悪化などを予防し、健康なコミュニティを作ることを目指しています。プロジェクト実施コミュニティは大槌町、釜石市、遠野市で、3市町それぞれの仮設住宅に行ってきました。それぞれの仮設住宅において非常に環境が異なり、各仮設住宅のニーズに応じた柔軟なプロジェクト展開が必要であることが分かりました。また、仮設住宅では多数のプロジェクトメンバーが仮設住宅の入居者と一緒に住環境のチェックを行っており、すでにプロジェクト活動が活発に実施されていることが分かりました。

 それぞれコミュニティをつくっていくということを1つの目的としたプロジェクトですが、コミュニティづくりにおいてプロジェクトメンバーと地域の人々の関係が非常に重要であるということでした。



小川PJ:岩手県立大学での全体会議
プロジェクトの進捗報告や今後の課題について活発な議論が行われました。

小川PJ:地域の民生委員の方々との会議
地域住民から“おげんき発信”の感想について直接お話を聞かせていただきました。

小川PJ:“おげんき発信”利用者宅にて
“おげんき発信”を実際に利用している方からお話を聞かせていただきました。

大方PJ:大槌町の仮設住宅
プロジェクトメンバーと住民が協働して住環境チェックを行っていました。

大方PJ:釜石市の仮設住宅
各仮設住宅の玄関が向かい合ったコミュニティケア型の仮設住宅です。

大方PJ:遠野市の仮設住宅
木造の仮設住宅です。住宅の真ん中にはスペースがあり子どもたちが遊んでいてとても賑やかでした。


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