2016年(平成28年)3月31日をもちまして、領域の活動は終了致しました。

HOME>>イベント・報道情報>>第1回領域合宿

イベント・報道情報

イベント開催報告

第1回領域合宿
東京都文京区 東京大学農学部 弥生講堂・セイホクギャラリー(平成22年11月27日~28日)

 平成22年11月27(土)~28日(日)、「コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン」研究開発領域の合宿を東京大学農学部弥生講堂・セイホクギャラリーにて開催しました。領域運営担当者(領域総括、領域アドバイザー全員、センター事務局)、プロジェクト実施者、社会技術研究開発センター長・関連職員を合わせて、総勢42名が参加しました。
 今回は本領域として初めての合宿だったので、その目的を①マネジメントチームとプロジェクト実施者が協働して、領域目標を達成するための意識共有を図ること、②プロジェクト同士の情報交換の場を持つことで領域全体としてのネットワークの構築を目指すと同時に連携可能性を探ることとしました。

合宿プログラムはこちら


【1日目】11月27日(土)

●領域総括講演
 秋山総括の講演では、本領域設定のプロセスや平成22年度採択プロジェクトの紹介を行いました。高齢社会に関する課題をマッピングした概念図が提示され、本年度の採択課題がどこに位置づけられるか、また3年間の公募を通してできるだけ概略図に挙げられた課題を埋めるようにしていきたいという考えが示されました。


秋山領域総括

●RISTEXおよび領域について、合宿の目的
 領域アソシエィトフェローから、社会技術研究開発センター、この領域、及び今回の合宿の目的等についての説明を行いました。

●ゲストスピーカー:森田先生のご講演
 東京大学政策ビジョン研究センター シニアフェロー(学術顧問)・法学政治学研究科・公共政策大学院教授の森田朗先生をお招きし、領域設定の基本的認識、課題のマップ、取り組みの切り口、日本の医療政策、研究への期待をテーマに、ご講演いただきました。その後、ご講演を基に活発な議論がなされました。


森田先生

●プロジェクト紹介と全体討論1
 2つの企画調査グループと4つのプロジェクトが、合宿参加者の自己紹介をはじめ、研究開発の概要、現在までの進捗状況など、それぞれの研究開発内容についてプレゼンテーションを行いました。その後、各プロジェクトへの質問やコメントを含めた全体討論1を行いました。
 それぞれのプロジェクト実施者にとって、他のプロジェクトの内容を聞くのが初めての機会でしたので、全体討論1では、各プロジェクトから他のプロジェクトに対する質問を行う場としました。その結果、早速、互いのプロジェクトを知り、連携の可能性を探るという合宿の目的に合致する動きが見られました。


小川代表

辻代表

太田代表

鈴木代表

企画調査:佐藤(眞)代表

企画調査:佐藤(俊)代表


【2日目】11月28日(日)

●全体討論2
 合宿に入る前に、PJ代表者に「研究開発を進めていく上での問題点や困っていること」についてアンケートを実施し、その中で挙げられた以下の5点について議論しました:1)研究開発を進める上でどのように行政の協力を得ていくか、2)コミュニティとどのように関係を構築していくか、3)民間企業による研究開発ではどのような留意点があるか、4)研究開発の成果をどのように持続していくか、5)その成果をどのように科学的に評価するか。いずれの項目に対しても、積極的に議論がなされました。


全体討論の様子

●全体討論3
 プロジェクト間の連携、及び領域のアウトリーチについての議論を行うことを予定していましたが、全体討論2が非常に白熱したため、これらの議題について議論する時間がなくなってしまいました。

●センター長による閉会の挨拶・合宿閉会
 第1回目の領域合宿における2日間の議論を終え、多くの参加者が発言し、非常に充実した議論がなされました。これらの議論を通して、領域アドバイザーや各プロジェクト実施者のそれぞれの考え方や意識をお互いに知ることができました。議論が白熱して、予定していた事柄について話し合う時間がなくなってしまい、この点については今後別の機会を設けて、あらためて議論していきたいと考えています。さまざまな専門・所属・背景をもつ人々が、宿泊を伴いながら一堂に集まる機会はまれであり、参加者各人がいろいろな示唆を得ることができた、非常に有意義な合宿だったという声を多くいただきました。
 合宿後はそれぞれのコミュニティに戻り研究開発が再開されますが、この合宿で創られたプロジェクト間の連携や領域アドバイザーとの関係性が今後も研究開発のそれぞれの時点で活かされて、各プロジェクトが目指す成果を創出されていくことを期待したいと思います。
 2日間とも晴天に恵まれ、ガラス張りのセイホクギャラリーからは、イチョウ並木から黄色のイチョウの葉が舞い落ちる様を臨むことができました。


集合写真(27日会議終了後)


東大キャンパス内のイチョウ並木


イベント・報道情報