HOME>>研究開発プロジェクト紹介>>ICTを活用した生活支援型コミュニティづくり

研究開発プロジェクト紹介

ICTを活用した生活支援型コミュニティづくり <カテゴリーⅡ>

小川晃子

研究代表者:小川 晃子
岩手県立大学 社会福祉学部 教授 ・ 地域連携本部 副本部長

(研究期間:平成22年10月~平成25年9月)

プロジェクトの目的から成果まで。 全体概要はこちら


RISTEX ホームページ「研究者へ直撃取材!」コーナー
No.12 一人暮らしのお年寄りの社会的な孤立を防ぐために、地域コミュニティによる見守りと支援の新しいあり方を開発する


プロジェクトの目標

① 学際的研究グループが科学的手法をもって仮説検証するとともに、

② 職際的体制で実証実験を行うことで、

③ 高齢者の身体的・心理的異変や買い物等の生活支援に対応できる情報の流れとコミュニティの支援体制を開発し、

④ 実証実験終了後も持続可能な成果を残す。


プロジェクトの概要

 岩手県は全国のなかでも過疎化・高齢化の進展が著しく、高齢者の社会的孤立の問題が複雑化・重複化している。これを背景として、岩手県立大は岩手県等と連携しICT(情報通信技術)を活用した高齢者安否確認見守りシステムの実践研究に取り組み、有効性を検証してきている。

 本プロジェクトはこの仕組みを基盤として、高齢者が家庭用の電話機から「話したい」ボタンを24時間365日押せる仕組み等を整備し、地域の互助助機能の組織化を図ることにより、高齢者の身体的・心理的異変や買い物・外出などの生活支援に対応できる情報の流れとコミュニティにおける支援体制を開発し、その有効性を検証し、持続可能な取り組み成果を地域に残すものである。見守りセンターはこれまで取り組んできた市町村社協に加えて、社会福祉施設や学生ボランティアセンター、マンションの管理人室等のコミュニティの特性に応じたサブセンターを設置し、緊急通報やセンサーなどの安否確認情報との共有も図り、確実な見守りと生活資源ニーズのマッチングを行う。

 このために、岩手県立大を中心とする学際的な研究体制と、行政等や多様な地域の関与者とともに職際的な検討体制を構築し、地域性が異なる県内の4つのフィールドで実証実験を行い、高齢者及び地域にもたらす効果とICT活用の効果を科学的に検証する。プロジェクト全体としては、こうした仕組みが高齢者の社会的孤立の解消につながり、結果的に独居の限界を延ばすことに寄与するという仮説を検証し、今後の高齢社会デザインに資する。


研究開発への関与者

岩手県保健福祉部 地域福祉課長寿社会課
岩手県社会福祉協議会
青森県社会福祉協議会
盛岡市
盛岡市社会福祉協議会
盛岡市まちづくり研究所
滝沢村
滝沢村社会福祉協議会
宮古市社会福祉協議会 川井支所
社会福祉法人 育心会
ヤマト運輸 株式会社
株式会社 イワテシガ
株式会社ソキエ
岩手県立大学学生ボランティアセンター
岩手県精神保健福祉センター
桜美林大学老年学研究科


コミュニティ紹介 ~岩手県盛岡市(桜城地区・松園地区)、滝沢村、宮古市(川井地区)~

 岩手県内の4つのフィールドで取り組みます。その位置と面積は次図の通りです。


① 盛岡市桜城地区
 JR盛岡駅前に立地する中核都市盛岡市の都心型地域である。平成22年3月末現在の人口は12,528人、世帯は6,682、高齢化率は19.1%である。盛岡駅前で、郊外の大規模店の出店等で商業機能が空洞化しており、老朽化した市営住宅や中層マンションに加え、最近は高層マンションが増加している。


② 盛岡市松園地区
 1970年代から開発された盛岡市の郊外に開発されたニュータウンである。平成22年3月末現在の人口は17,431人、世帯は6,844、高齢化率20.6%である。緑豊かな丘陵地に広がっているが、居住団地としての位置づけから商業施設はゾーンが決められており、数も少ない。また、冬寒く(市内より3~5度低温)雪が多く、市内にでるバス便が不便で料金が高いため、最近は若い世代の転出が増え、高齢化が急速に進展している。


③ 滝沢村
 岩手山のふもとにある農村地帯であったが、盛岡市郊外部のスプロール化した地域である。平成22年5月末現在の人口は53,574人、高齢化率16.6%で県内市町村としては最も高齢化率が低い。
 村内には岩手県立大学を含む総合大学・短期大学が3校、鉄道駅が3駅あるなど、都市的機能も豊富であるが、市街地の集積がなく世帯・商業地が分散してしまっているため、村内にはっきりとした中心街がないことが「町・市」にならない理由である。


④ 宮古市川井地区
 川井村は、北上山系に位置する山村で、2010年1月1日に宮古市と合併した。過疎・高齢化の進展は著しく、合併前日の人口は3,172人、高齢化率43.1%で、県内市町村のなかで最も高齢化率が高い村であった。東京23区に相当する広大な面積にこの人口が居住しているため、車の運転ができなくなった高齢者は買い物や通院のための移動が大きな生活課題となっている。



イベント情報

現在、開催予定のイベントはございません。


報道情報

こちらをご覧ください。


プロジェクトのこれまでの動き

第1回領域シンポジウム 発表資料(PDF:719KB)
第2回領域シンポジウム 発表資料(PDF:1,586KB)
平成22年度採択プロジェクト 成果報告シンポジウム 発表資料(PDF:993KB)
第4回領域シンポジウム ポスター(PDF:1,169KB)
平成27年度領域シンポジウム ポスター(PDF:2,023KB)


現場通信

2010年12月22日~23日 サイトビジット報告
2011年10月14日~15日 サイトビジット報告
2013年7月8日 サイトビジット報告


研究開発実施報告書

平成22年度研究開発実施報告書(PDF:802KB)
平成23年度研究開発実施報告書(PDF:1,088KB)
平成24年度研究開発実施報告書 (PDF:592KB)
研究開発実施終了報告書(PDF:2,350KB) 


関連リンク

岩手県立大学
岩手日報紹介記事
日経情報化大賞
月刊地域づくり記事
日経デジタルコア紹介記事
岩手県社会福祉協議会・ICTを活用した安否確認



研究開発プロジェクト紹介