プロジェクト紹介農山漁村共同アトリエ群による産業の再構築と多彩な生活景の醸成
研究代表者
大沼 正寛
東北工業大学大学院ライフデザイン学研究科 教授
(研究開発期間:平成28年10月~令和元年9月)
プロジェクトの概要
農山漁村では、元来の生業に加え、地域資源に根ざした近代産業が隆盛した時期もあったが、現在は衰退し、人口流出が進んでいる。東日本大震災からの復興を目指す東北地方には多くの事例があるが、地場産品の需要は大幅に減り、日々の暮らしの風景(生活景)から地域らしさが失われつつある。
本プロジェクトでは、地域資源を現代的な観点から見直し、持続可能な地域を支える産業として再構築することを目指す。具体的には、農業、鉱業、ものづくり、アートなどにおいて、地域らしい構想や技術を持つ人々が集う産業・創作活動の場を「共同アトリエ」として、運営・育成を図る。また、各地の多様な事例をつなぐネットワークを形成することにより、新たな資源の組合せや技術継承の可能性を探る。こうしたことによって、共創の営みと地域資源が織りなす生活景が、多彩に醸成されていくことを目指す。
研究開発に協力する関与者
・宮城大学 事業構想学部
・秋田公立美術大学 美術学部
・雄勝硯生産販売協同組合
・松岡物産株式会社
・有限会社熊谷産業
・ノーマルデザインアソシエイツ