2014年(平成26年)3月31日をもちまして、領域の活動は終了致しました。

活動報告

脱温暖化をめざして
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領域活動通信

第6回領域サロン

開催報告

平成24年11月17日
機材故障の為、映像記録はございません。
ご了承下さい。

第6回 2012年11月17日(土)

低速電気コミバス導入で地域の課題解決へ

 地球温暖化と大規模な気候変動は、私たちが直面している多様な危機の中でも、解決すべき最も重要な課題の1つであり、自然エネルギー導入、地域活性化、農林業振興、持続型産業育成、タテ割り行政の打破と地方分権など、大震災からの復興とも共通する多様な課題につながっています。本領域では、2008年(平成20年度)のスタート時点から、2050年の温室効果ガス60~80%削減を目指し、人的・社会的シナリオの開発を重視した、「現場目線」に立った「社会技術」による社会技術研究開発プロジェクトを推進して参りました。しかし、このような社会技術的アプローチ自体が新たな試みであり、なお試行錯誤の状況にあります。
 この4E-サロンは、本領域の研究開発や関連する課題について、領域の活動にご関心をお持ちの皆さま方とともに、肩の力を抜いて、オープンな形で、おおいに議論するための場として始めました。これまで5回開催し、参加の方々にはご好評を頂いています。
 第6回目は、領域のプロジェクト横断的に活動を行ってきた「蓄電型地域交通タスクフォース」の活動内容をご紹介しました。
 中山間地域では、公共交通の衰退、自治体サービスの超広域化、ガソリン代による生活コストの増大などが深刻になっており、また、観光地・都市商店街では、交通渋滞・排気ガス被害、人と車のトラブル、通過交通の増加、などが問題となっています。「蓄電型地域交通タスクフォース」では、このような課題を抱える複数のプロジェクトが協働で、それらの解決にもつながる「蓄電型の公共的地域交通システム」の検討を行い、低速(20km/h)電気コミュニティバスの開発とその運用システムの検討を行っています。そしてついに本年7月と8月に群馬県発の電気コミュニティバスがナンバーを取得し、桐生市と黒部市宇奈月温泉において公道による運用試験が開始されることとなりました。
 これまでの活動成果を受け、地域の課題解決につながる新たな交通システムの可能性と今後の展開について、皆さまとともに大いに議論を深める事が出来ました。

■日時:平成24年11月17日(土)14:00~17:00
■場所:JST東京本部別館(K's五番町ビル)2階セミナー室
    (東京都千代田区五番町7番地、市ヶ谷駅より徒歩3分)
■コーディネーター: 川村 健一 広島経済大学 教授(領域アドバイザー)
■プログラム:
 話題提供1「地域の課題解決に向けた低速Eコミバスの可能性」(15分)
        川村 健一 広島経済大学 教授
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 話題提供2「低速8輪コミュニティービークル開発の経過と普及の仕組みづくり」(20分)
        上坂 博亨 富山国際大学 教授
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        (「小水力を核とした脱温暖化の地域社会形成」プロジェクトグループリーダー)
 話題提供3「低速8輪コミュニティービークル実証実験事例のご紹介」
        その① [群馬県桐生市] 宝田 恭之 群馬大学工学部 教授(35分)
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        (「地域力による脱温暖化と未来の街-桐生の構築」プロジェクト代表者)
        その② [富山県黒部市] 上坂 博亨 富山国際大学 教授(35分)
        発表スライドはこちら

 全体討論(50分)

■参加費:無料
■定員:50名


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