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G-STIC2018および第3回STI for SDGs Roadmaps 専門家会合への参加

持続可能な開発目標(SDGs)への科学技術イノベーションの貢献 https://www.jst.go.jp/sdgs/index.html

2018年11月28-30日にTour & Taxi (ベルギー・ブリュッセル)で開催された【Global Sustainable Technology & Innovation Conference (G-STIC)2018】(共催:VITO、ACTS、FIOCRUZ、IITD、TERI)および同期間にサイドイベントとして開催された【第3回STI for SDGs ロードマップ専門家会合】(共催:国際連合経済社会局(DESA)、世界銀行、国連貿易開発会議(UNCTAD)、国際連合教育科学文化機関(UNESCO))に参加しました。

◆G-STIC2018について

G-STICは持続可能な開発目標(以下、SDGs※1)の達成に向けた世界的な動きを促進することを目標に開催されています。今回のG-STIC2018では7つのテーマ(持続可能な食糧システムのための農業学、循環型経済、教育、エネルギーポジティブ地域、地理空間データ、健康医療、資源としての水の無駄使い)と、6つの分野横断的テーマ(気候変動とスマートテクノロジー、ICT、持続可能な技術と開発、都市開発、ジェンダー差別教育撤廃、若者の関与)の合計13テーマについて、各国の政府関係者、研究者や起業家などから様々な取り組みについて発表が行われ、闊達な議論が行われました。

国連「10人委員会」メンバーの一人である弊機構の中村道治 科学技術振興機構(JST)顧問は、初日のオープニングプレナリーセッションでは国連Technology Facilitation Mechanism (以下、TFM)の紹介、これまでのSTI for SDGsロードマップ(以下、ロードマップ)策定に向けた議論、日本政府の取り組みなどを紹介しました。また、最終日のクロージングセッションでは、第3回STI for SDGs ロードマップ専門家会合での議論結果について報告しました。

◆第3回STI for SDGs ロードマップ専門家会合について

ロードマップは、SDGsの達成に向け多様なステークホルダーが情報共有を行い、その進捗過程をモニタリングするためのツールです。今回の会合では、ロードマップ策定のためのガイドブック作成などについて議論しました。
日本からは中村道治 科学技術振興機構(JST)顧問がモデレーターを努めた他、内閣府、JICA、慶應義塾大学からそれぞれの取り組みについて発表し、議論に参加しました。

※1 持続可能な開発目標(SDGs)とは
2015年9月の国連総会において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が全会一致で採択されました。「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」の17の目標と169のターゲットは、わが国を含む地球的・人類的課題を包摂して掲げた国際的な目標です。そして、SDGsで掲げられている課題の達成は、国内的にはわが国の成長戦略の軸の1つである第5期科学技術基本計画に掲げる「Society 5.0」や「第4次産業革命」の実現にも密接に関係し、また国際的には途上国をはじめとした国際社会への貢献の基本理念でもあります。


G-STIC会場内の様子


第3回STI for SDGs ロードマップ専門家会合
集合写真


G-STIC中村顧問ご登壇の様子
(最終日のセッションにて)