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Japan-EU Joint Workshop on Advanced Quantum Technology for Future Innovation 日欧共同ワークショップを開催

CREST「量子状態の高度な制御に基づく革新的量子技術基盤の創出」
http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/research_area/ongoing/bunyah28-2.html

2018年9月3日(月)~4日(火)にソルボンヌ大学ピエール・マリーキュリーキャンパス(フランス、パリ)にて、日EUの重点投資分野である「量子技術」におけるトップ研究者らを集め、有望な連携協力分野の探索や今後の連携方策について議論を行うワークショップを開催しました。本ワークショップは今年1月の林文部科学大臣(当時)の訪欧時に行われたモエダス研究・科学・イノベーション担当欧州委員との会談において、日EUで当該分野での協力拡大が合意されたことに基づき開催されたものです。

日本側Co-chairを荒川泰彦 研究総括(CREST「量子状態の高度な制御に基づく革新的量子技術基盤の創出」領域)とし、CREST研究代表者、さきがけ「量子の状態制御と機能化」領域の若手研究者、ERATO「中村巨視的量子機械プロジェクト」研究総括のほか、ImPACT「量子人工脳を量子ネットワークでつなぐ高度知識社会基盤の実現」プログラムマネージャーら9名が、EU側からも各研究分野を代表する研究者ら9名が、それぞれの研究について講演しました。EU加盟国から仏、独、英、伊、蘭、デンマーク、スペイン、ポルトガル、ポーランド、フィンランド、ルクセンブルグの11ヶ国、その他、米、露、スイス、印、豪、伯、トルコ、モロッコ、および日本の合計20ヶ国から120名(事前登録者数、発表者を含む)が参加し、研究者だけでなく、政策関係者も交えて活発な質疑応答・議論がなされました。

1日目終了後には、在フランス日本大使館主催のレセプションを開催し、日本公使ならびにフランス高等教育・研究・イノベーション省にて量子技術を所管する担当課長らからご挨拶いただくなど、日仏交流160周年にあたってトップサイエンスの側面からも両国の交流深化を内外に印象付ける機会となりました。また2日目の最終セッションでは、今後の量子研究を俯瞰的に議論するパネルディスカッションを実施し、日欧の研究戦略・最先端の研究成果について情報交換・今後の見通しについて認識を共有し、日欧の連携協力やその方策について意見交換を行いました。