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研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産業ニーズ対応タイプ「中性子源」産学共創の場を開催

研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)
ステージⅠ 産業ニーズ対応タイプ「コンパクト中性子源とその産業応用に向けた基盤技術の構築」
https://www.jst.go.jp/a-step/kadai/h27-2s1/h27_sangyo01.html

2018年8月20日、ステージⅠ産業ニーズ対応タイプ 技術テーマ「中性子源」(※1)の「産学共創の場」を開催いたしました。 「産学共創の場」とは、産業界と学界が一堂に会し、技術テーマ(※2)の解決に向けて意見交換する場です。このような場を設け、産学が一体となって技術テーマの解決に取り組むことは、本プログラムの大きな特長の一つです。

今回は、冒頭にプログラムオフィサーから本技術テーマの期待される技術成果、研究課題の相互の連携、産業応用への出口のイメージについて説明をいただきました。続いて、小型中性子源を事業化されている株式会社日立製作所の主管技師長 浅野克彦 様から「線形加速器による小型加速器中性子源」について特別講演をいただき、機器メーカーから見た技術的課題、産業応用への期待について認識を深めることができました。

その後、現在進行中の9課題について、各プロジェクトリーダーから研究開発状況と成果を報告いただくとともに、産業競争力、産業基盤の強化につなげるための視点、技術アプローチについて、産業界から意見・要望をいただき議論を深めました。

当日は、大学・公的研究機関の研究者28名のほか、技術テーマ提案団体などの企業から17名が参加し、活発な議論や意見交換を進め、大変有意義な会合となりました。今後も様々な形での「産学共創の場」を通じて産業界、ユーザーのニーズを取り込み、コンパクト中性子線源とそれを応用した小型の中性子測定システムの実用化に向けて、さらなる研究開発を推進していきます。

(※1) 「中性子源」:「コンパクト中性子源とその産業応用に向けた基盤技術の構築」の略称

(※2) 技術テーマ:産業界共通の技術的課題で、解決のためには大学・公的研究機関などの基礎的な研究が必要なもの