JSTトップ > トピックス > 詳細記事

最新情報

トピックス

ベルモント・フォーラム 2017年年次総会 参加報告

2017年11月7日~11月9日、ブラジルのサンパウロにおいて、ベルモント・フォーラムの年次総会がサンパウロ州研究財団(FAPESP)の主催により開催され、フォーラムのメンバー機関であるJSTからも参加しました。

ベルモント・フォーラム(2009年~)とは、地球環境変動に関する研究への支援を行う世界各国のファンディングエージェンシー(研究助成機関)のグループです。JSTも参画機関となっており、国際共同研究活動(CRA)への参加を通じ、採択されたプロジェクトの日本側研究者を支援しています。

本年は、ブラジル・サンパウロ州研究財団(FAPESP)のGilbert Câmara氏と米国国立科学財団(NSF)のMaria Uhle氏が共同議長として会議を進め、JSTからは、フォーラムの運営委員会の委員を務める白木澤佳子理事が代表として出席しました。本総会では、運営委員会メンバーの委員の選任が行われ、スウェーデン環境・農学・空間利用計画研究審議会(FORMAS)、およびフランス国立科学センター(CNRS/AllEnvi)の代表が選出されました。現在、日本(JST)、中国(台湾)、南アフリカ、EU、英国、ドイツの参画機関の代表者と併せて全8名が次期運営委員となることが承認されました。また、現在ベルモント・フォーラムの事務局はフランスANRがホスト機関として運営支援しておりますが、今年いっぱいで契約満了を迎えます。次期ホスト機関を公募した結果、5機関の応募の中からウルグアイにある国際機関であるIAI(Inter-American Institute for Global Change Research)となることが承認されました。次期公募に向けたテーマ、持続可能な開発目標(SDGs)やフューチャー・アースとの連携、終了したプロジェクトの評価およびその後の展開、研究活動で得られたデータの管理等について、参加者間で活発な議論が行われました。

本総会の準備、運営は、社会技術研究開発センター(RISTEX)からベルモント・フォーラム事務局(フランス国立研究機構(ANR)内に設置)に派遣している竹内真央調査員が主体となって進められました。
JSTは共同研究の支援だけでなくこのように運営面でもベルモント・フォーラムの活動を支えており、本総会の中でも共同議長から大きな貢献であり感謝する旨の言及がありました。

また、翌11月10日には、Global Funders' Forumというイベントが開催されました。これは国際科学会議(ICSU)が主催となり、SDGs関連の科学を各国のファンディングエージェンシー、民間財団、途上国支援機関などの様々な機関がどのように連携して支援していけるかを議論するための会合で、今年5月に国際連合本部にて第一回会合を開催しています。今回はそのフォローアップとして今後の連携に向けてベルモント・フォーラムに参加している機関を中心としてフューチャー・アース、スウェーデン国際開発協力庁、カナダ国際開発研究センターなどが参加してブレーンストーミングを行いました。

ベルモント・フォーラムの詳細は以下のURLをご覧ください。