2017年8月8日、ステージⅠ産業ニーズ対応タイプ　技術テーマ「中性子源」（*）の「産学共創の場」を開催いたしました。 「産学共創の場」とは、産業界と学界が一堂に会し、技術テーマ（**）の解決に向けて意見交換する場です。このような場を設け、産学が一体となって技術テーマの解決に取り組むことは、本プログラムの大きな特長の一つです。

今回は、研究課題採択後３年度目の中間地点となる「産学共創の場」であり、冒頭にプログラムオフィサーから本技術テーマの期待される技術成果、研究課題の相互の連携、産業応用への出口のイメージについて説明をいただきました。

その後、現在進行中の１０課題について、各プロジェクトリーダーから研究開発状況と成果を報告いただくとともに、産業競争力、産業基盤の強化につなげるための視点、技術アプローチについて、産業界から意見・要望をいただき議論を深めました。

当日は、大学・公的研究機関の研究者３２名のほか、技術テーマ提案団体などの企業から１８名が参加し、活発な議論や意見交換を進め、大変有意義な会合となりました。今後も様々な形での「産学共創の場」を通じて産業界、ユーザーのニーズを取り込み、コンパクト中性子線源とそれを応用した小型の中性子測定システムの実用化に向けて、さらなる研究開発を推進していきます。

（*）「中性子源」：「コンパクト中性子源とその産業応用に向けた基盤技術の構築」の略称
（**）技術テーマ：産業界共通の技術的課題で、解決のためには大学・公的研究機関などの基礎的な研究が必要なもの