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「サイエンスアゴラ2017」 活動に向けたビジョンとテーマが決定

サイエンスアゴラ
https://www.jst.go.jp/csc/

サイエンスアゴラは、あらゆる人に開かれた"科学と社会をつなぐ広場"です。 異なる分野・セクター・年代・国籍を越えた関係者をつなぎ、さまざまな人たちが各地で主体的に推進する活動を伝え合い、助け合う場です。 多様な価値観を認め合いながら、対話・協働を通じて、これからの「社会とともにある科学」、「科学とともにある社会」の実現を目指します。

「サイエンスアゴラ2017」は、今まで以上に、科学者をはじめ様々な方々が実働する姿に学びながら、私たちひとりひとりが心豊かに生きていくために科学技術をどう取り入れていくのか、科学技術には何ができるのか、学問分野、立場、国、文化、世代の壁を越えて、ともに考える場としたいと思います。

サイエンスアゴラ2017年度活動のためのビジョン・テーマ(2016年12月20日発表)

ビジョン

サイエンスアゴラの場を通じて、長期的に伝えていきたい考え方を次のように設定しています。

科学とくらし ともに語り 紡ぐ未来

20世紀の科学技術は富や力の追求と並行して発展してきました。しかし限りある地球資源と世界のひずみを前に、今日の科学技術には限界も見え始めています。とくに成長社会から成熟社会へと移行し、多くの問題を抱え先行きの見えにくい今の日本では、関係者が集う場をつくり、科学と社会のこれからをともに考え、互いの考えを尊重して未来を創っていくことが必要であり、その文化を育てていきたいと考えています。また、ともに考え、行動するあり方は、国・地域や文化によって多様であり、日本ならではの方法を模索したいと考えています。

【ポイント】
①「場をつくる」だけではなく、皆がともに考え、未来社会を創り出すという考え方を強調しました。
②「くらし」に込めた考え:一人一人のくらし・生き方に着目することが、ひいては社会全体を考えることになると考えています。
③「紡ぐ」に込めた考え:未来社会の創造に向けた日本ならではの方法を模索する重要性を込めました。日本ならではの糸紡ぎを想起し、細くバラバラな短い繊維をより合わせて意味のある形に調和させ、一足飛びではなく徐々に創り込んでいく過程だと考えています。

サイエンスアゴラ2017のテーマ

2017年のサイエンスアゴラの企画に通底したい考え方を次のように設定しています。

越境する

科学技術の発展の中で、学問分野は専門性が鋭く極められ、物事をより深く追求できるようになりました。しかし、社会の新しい価値に気づき、現代の多様な問題を解決するためには、ひとつの学問分野や立場、世代の知恵だけでは十分ではありません。すでに、様々な壁を越えて人々の知恵を紡ごうとする動きは見え始めています。
私たちひとりひとりが心豊かに生きていくために科学技術をどう取り入れていくのか、科学技術には何ができるのか、学問分野、立場、国、文化、世代の壁を越えてともに考える場としましょう。

「サイエンスアゴラ2017(年次総会)」は、2017年11月24日(金)~26日(日)の3日間、東京 お台場地区にて開催予定です。
企画公募等のご案内は、サイエンスアゴラWEBサイトにて随時お知らせいたします。