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滝沢研二 博士がトムソン・ロイター「第4回リサーチフロントアワード」受賞
2016年7月7日

戦略的創造研究推進事業 CREST
https://www.jst.go.jp/kisoken/crest/

トムソン・ロイター(本社:米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都港区)は、滝沢研二 博士(早稲田大学理工学術院 准教授)に「第4回リサーチフロントアワード」を授与することを発表しました。

同賞は、今後飛躍的に発展することが期待される先端研究領域を特定するとともに、その領域で世界的に活躍する日本の研究機関所属の研究者を紹介することを目的としています。本年は12,188の先端研究領域(リサーチフロント)から日本の研究者の影響度が高いと認められるフロント8つが選ばれ、その領域において顕著な功績が認められる12名の日本の研究機関所属の研究者が選出されました。滝沢博士は、工学/流動力学のモデリング分野での研究成果と今後の更なる発展の可能性が高く評価されての受賞となりました。

同賞のもととなる滝沢博士の成果の一部は、JSTの戦略的創造研究推進事業CREST「放射線医学と数理科学の協働による高度臨床診断の実現」(2010~2015年度、研究代表者:水藤 寛)、CREST「臨床医療における数理モデリングの新たな展開」(2016~2021年度、研究代表者:水藤 寛)によるものです。

滝沢博士の研究は、空気や液体の流動の様子を、コンピュータを使って再現し、そこから現象の理由を探るものです。流れは、ボールのような個々の物体とは違い、周囲との関係が非常に重要で、この周囲との関係を数値化することで流れを再現しています。CREST研究では、血管と血流の相互作用を再現することで、血流により血管壁にどのような力が加わっているか等に関して様々な知見を得ています。

<滝沢博士の受賞にあたってのコメント>
この度、リサーチフロントアワードを受賞することが出来ましたことを、大変嬉しく思います。本成果の一部は、岡山大学の水藤寛先生を代表とする2期に渡る、JSTの戦略的創造研究推進事業CRESTに於いてサポートしていただいた研究です。医工学に於いて、私の専門とする数値解析技術を応用することが出来たのも、本グループでの多彩な専門家とのディスカッションができているからだと思っております。このような機会を頂きました、関係者の皆様に感謝しております。今後は、これまで以上に臨床医療を意識して、数理モデリングの研究を進めていきたいと思います。