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チョコレートを科学しよう! 「第5回科学の甲子園」プレイベント
2016年02月06日 専門学校ビジュナリーアーツ

第5回科学の甲子園全国大会開催まで6週間を足らずとなった2月6日の土曜日、渋谷のクッキングスタジオに30名の科学と料理の好きな中高生が集まりました。彼らの目的は「チョコレートを科学しよう!」というイベントに参加すること。これは、JSTと講談社Rikejoが企画した科学の甲子園全国大会を盛り上げるプレイベントです。

今回のテーマは、バレンタインデーにちなんでチョコレート。科学の甲子園と同じように、参加者はチームで課題に挑戦しました。課題は2つ。課題①は思考力がアップするチョコレートブラウニーを作る。課題②はそのブラウニーをできるだけ大きなハート型に成形する。その場で4人一組となった参加者は、チームワークを発揮できるのか、多少の不安を抱えながら、まずは科学の甲子園について主催側の話を聞いた後、チョコレートに関する科学的説明を受けました。
講師は管理栄養士で料理家の中津川かおり先生。中津川先生は、高校生の頃から料理好きだったそうですが、いつもうまく作れるとは限らず、なぜ失敗するのだろうということから調理科学を専攻するようになったとのこと。なぜという疑問や失敗の経験が探究心に繋がっていくのは料理も科学も同じです。

中津川先生の説明を理解したら実際にチョコレートブラウニーを作ります。
第一のポイントはチョコレートを溶かす時の湯煎の温度。低すぎると時間がかかりすぎ、時間内で作業が終わらないかもしれませんが、高すぎると湯気が混じり分離してしまいます。適温は50~55℃。溶けたら、卵やミルクなどを混ぜますが、水分が一気に入ると分離し易いので少しずつ加えます。良く混ぜてからグラニュー糖、粉(今回は米粉)と、テオブロミンを補強するためにココアパウダーも投入します。これらを混ぜて生地が完成。これを20cm四方の焼き型にいれ180℃のオーブンで20分焼きます。全チームの生地を一度に焼くので、遅れないための手際の良さも必要です。チョコレートを溶けやすいように刻む人、お湯の準備をする人など、分担してチーム内で作業を進め、全チームが無事にオーブンに生地を入れることができました。

焼き上がりを待つ間に課題②「三角形と四角形に切り分けたブラウニーを並び替え、できるだけ大きなハート型を作る」に挑戦です。焼き型の表面積は400cm2。ハート型の最大面積も400cm2ということになります。電卓と方眼紙、定規を使って作図し成形した結果、8チーム中5チームが見事400cm2のハート型ブラウニーを完成させました。

試食タイムには感想を話し合ったり、最後に全員で記念撮影をしたりと、甘いチョコレートの匂いのするクッキングスタジオでの、ひと味ちがった科学の甲子園のミニ体験でした。

第5回科学の甲子園全国大会は茨城県つくば市で3月18日(金)~21日(月)に開催されます。こちらではチョコレートの香りは漂いませんが、ブラウニーを焼くような熱気が会場を包むことでしょう。実技競技は実況中継や解説の放送付きで見学頂けます。是非代表チームの応援にお出かけください。


チームで協力してチョコレートブラウニー作成中。短時間のため、作業分担が大切。


方眼紙を使って、四角形をハート型に成形するための試行錯誤を繰り返す生徒たち。


方眼紙を使って出した結果をチョコレートブラウニーで実現。


ハート型にできあがったチョコレートブラウニーに工夫を凝らしたトッピングをして完成!