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「2015年十大新製品賞」において2製品が同時受賞
研究成果展開事業 先端計測分析技術・機器開発プログラム
https://www.jst.go.jp/sentan/
研究成果展開事業 先端計測分析技術・機器開発プログラムの一環として開発した2つの製品が、日刊工業新聞社の選ぶ「2015年十大新製品賞」を同時受賞しました。
「十大新製品賞」は、その年に開発あるいは実用化した新製品の中から、モノづくり産業の発展や日本の国際競争力の強化に役立つ製品を日刊工業新聞社が選定し表彰する制度です。
今回受賞した装置は、下記の通りです。
PM2.5の発生源特定を可能に
【エアロゾル複合分析計】 富士電機(株)により2015年6月に製品化。
この製品は、健康への大きな影響が懸念されているPM2.5粒子の量や成分等の多くの情報をリアルタイムに分析できる画期的な装置です。
PM2.5の発生源解明や健康への影響調査に役立つことが期待されます。
開発課題名:「実時間型エアロゾル多成分複合分析計の開発」
チームリーダー:竹川 暢之 (首都大学東京)
サブリーダー :平山 紀友 (富士電機株式会社)
- <詳細について>
- JST News 2013年7月号の特集「高機能複合分析計でPM2.5の正体をとらえろ!」
- https://www.jst.go.jp/pr/jst-news/pdf/2013/2013_07_p08.pdf
残留農薬検査や早期診断技術に活用
【オンライン超臨界流体抽出/超臨界流体クロマトグラフシステムNexera UC】 (株)島津製作所により2015年1月に製品化。
この製品は、農産物や食品の検査、病気の診断などの成分分析において、前処理、抽出、分離分析、質量分析を高速全自動化した装置です。
前処理操作に要する時間を短縮でき、分析時におけるヒューマンエラーの可能性を低減する世界初の装置です。
病気の超早期診断、食品分野での栄養・機能成分の研究など多くの分野での活用が期待されます。
開発課題名:「質量分析用超臨界流体抽出分離装置の開発」
チームリーダー:馬場 健史(九州大学)
サブリーダー :冨田 眞巳((株)島津製作所)
- <詳細について>
- 本研究成果のプレスリリースはこちら
- https://www.jst.go.jp/pr/announce/20150127-2/index.html
- JST News 2015年11月号の特集「宮崎ブランドを輝かす残留農薬検査システム」
- https://www.jst.go.jp/pr/jst-news/pdf/2015/2015_11_p08.pdf