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つくろう、科学とともにある社会 ―サイエンスアゴラ10歳。あなたの力がほしい―

2006年、「科学と社会をつなぐ広場をつくる」をテーマにサイエンスアゴラがスタートしました。今年のサイエンスアゴラは、10回目の開催という節目をむかえ、これまでとは大きく方針を変えます。専門家、事業者、政策立案者、メディア、市民など多様な立場の人たちがサイエンスアゴラで出会い、分野や所属、世代、国籍を超え、科学とともにどのような未来社会を目指していくのか、私たちの問題としてとらえ、共に考え話し合い、共に答えを探していく場としてサイエンスアゴラは再スタートします。

この10年間でサイエンスアゴラは、「国内の科学コミュニケーションに携わる関係者が一堂に会して、特定分野に偏らない科学技術を論じる場」から、参加者が1万人を超える「科学の楽しさを知る場」へと、内容と規模を拡大しつつ定着してきました。しかしその間、私たちは東日本大震災を経験し、自然の驚異に対して科学だけでは解決できないことがたくさんあることを改めて知りました。科学だけではどうにもならない、しかし科学なしには始まらないことが多いのも事実です。今こそ、科学の楽しさを知るだけではなく、その光と影を正面から見つめ、社会との関係をより深く考え、科学とともにある安全で豊かな社会へとつなげることが必要です。

開幕セッションでは、昨年のノーベル物理学賞を受賞された名古屋大学の天野浩教授が科学で社会の問題を解決したいという熱い思いを語り、海外の方々を交えて議論します。また、「国際光年」である今年の話題として、「ひかり」を通して見る人類の歩みと未来、そして社会で果たす役割を考えます。
そのほか、刻々と進むサイバー社会とはどのようなものなのか、来年からの「第5期科学技術基本計画」が目指す2020年はどのような社会なのかなど、多くの方々と話し合います。

今年のサイエンスアゴラは年に一度のイベントに終わらせず「通年の活動」とし、そこでの議論や提案を社会でいかに実現するかに挑んでいきます。その道筋や成果をぜひご自分の目で見て、肌で感じて、一緒に創りあげていくことを期待しています。11月13日(金)から15日(日)に、東京お台場にてお会いしましょう。


これからのアゴラのイメージ。