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CREST「第2回JST-NSF-DFG-RCN国際合同ワークショップ」開催
2015年4月20日〜4月22日 米国バージニア州

JST-CREST「分散協調型エネルギー管理システム構築のための理論及び基盤技術の創出と融合展開(EMS:Energy Management System)」領域(研究総括:藤田政之 東京工業大学教授)では、テネシー大学の協力のもと、NSF(米国国立科学財団)、DFG(ドイツ研究振興協会)、RCN(ノルウェー研究会議)と共同で米国バージニア州のNSF本部にて国際合同ワークショップを開催しました。このワークショップは、昨年ハワイで開催したJST-NSF-DFG国際合同ワークショップに続く第二回目の開催となり、前回に引き続き当該分野での各国研究者の情報交換やネットワークの構築を目的としたものです。今回は新たにRCNが加わり、更なる国際協力への取り組みとなりました。日本からはCREST研究者を中心に36名が参加し、他の参加国からも各機関で支援している研究者を中心に、総勢90名を超える参加者を集め大変盛況なワークショップとなりました。

開会セッションでは、次田彰 在米国日本大使館 参事官、外村正一郎 JST理事が登壇し、各国のエネルギー問題解決のためには、エネルギー管理システム分野の研究開発が重要であること、その推進ツールとしての国際連携が非常に有効であることを改めて共有することとなりました。

最初のセッションでは、JSTの藤田CREST研究総括、ワンNSF工学部長代理、アルゲバーDFG副会長、リースRCNスペシャルアドバイザーより、各国の主要課題であるエネルギー問題に対する基礎研究の取組みが示されました。また、今回新たな試みとして、各ファンディング機関のプログラム担当者から、国際連携についての支援などの仕組みについての具体的な説明も行いました。

基調講演として、イリノイ大のサンダース教授が将来の電力系統構築のコア技術であるサイバーセキュリティの課題と現状について報告しました。また、日本からの基調講演として、井村順一 研究代表者(東工大)が太陽光発電予測の不確かさと電力系統制御について、林泰弘 研究代表者(早稲田大)が実証基盤体系を利用した分散協調EMS手法について報告し、会場から多数の質問が寄せられました。更に内田健康 研究代表者(早稲田大)、鈴木達也 研究代表者(名古屋大)、中島孝 研究代表者(東海大)が口頭発表を行い、13名のCREST研究者がポスターセッションに参加し、それぞれ熱心な議論が交わされました。その他、米国から14件、ドイツから5件、ノルウェーから4件の口頭発表が行われました。

また、今回は、前回のワークショップでの合意事項であった、若手研究者のためのセッションを設け、アメリカからは5名、日本から5名、ノルウェーから1名の研究者による研究動向の発表があり、参加研究者の高い関心を集めました。

閉会のセッションでは、JSTの藤田CREST研究総括やNSFのカルゴネッカー工学部門局長を含む各国代表により、初回及び今回のワークショップにおける研究者ネットワーク構築の効果と、今後は更に具体的な国際連携や共同研究体制の構築を目指していくことが合意され、盛況のうちにワークショップを終了しました。

また、ワークショップ終了後の2日間にわたって、テネシー大でNSF ERC(Engineering Research Center)とDOE(アメリカエネルギー省)の支援で運営されているCURENT(Center for Ultra-Wide-Area Resilient Electric Energy Transmission Networks)においてエネルギーマネジメントに関する試験用プラットフォームの見学と、DOE管轄下のオークリッジ国立研究所において関連する研究施設見学も行い、それぞれの研究者との活発な議論も行われました。

本ワークショップの継続により、各国のファンディング機関および研究者間の国際連携を通して、分散協調型エネルギー管理システム分野における研究が更に加速することが期待されます。


藤田研究総括


ワークショップ会場


CURENT見学