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科学技術リテラシー向上のさらなる推進のために

科学コミュニケーションは国民すべてに開かれており、特別な知識や資格は必要ありません。誰もが自らの問題としてとらえ、それぞれの立場から自分にあった方法で関わることができます。加えて、科学技術に関する知識や態度を身につけ、問題を発見し、他者と協働する能力を高めること、すなわち科学技術リテラシーを高めることができれば、科学技術と社会の複雑な問題を考え、対話し、解決することにきっと役立つでしょう。

JST科学コミュニケーションセンターの星元紀、長崎榮三両フェロー(3月現在)は、「科学技術の智」プロジェクト(*)の基本的な考え方を踏まえながら、科学リテラシーを1人1人、あるいは社会全体でどのように高め、身につけていくべきかを5つの観点から考察し、科学リテラシーの向上・定着のさらなる推進に向けた提言としてまとめました。また、これらについて報告し、参加者とともに話し合う場を12月23日、JST東京本部で開きました。

報告会では、研究者から「コンピテンシーとリテラシー」、「日本という土壌」、「生活リスクとリスクリテラシー」、「日本の戦後教育の変遷と課題」、「科学リテラシーの主体」の5点について説明がありました。その後、研究者と参加者が同じテー ブルで科学リテラシーの定着・普及に向けた取り組みを話し合うワークショップが行われ、国や企業、メディア、教育機関などに向けた10個のプロジェクトと取り組みのアイデアが提案されました。

この内容を反映した報告書(PDF)は、JST科学コミュニケーションセンターのホームページから閲覧できます
科学コミュニケーションセンターhttp://www.jst.go.jp/csc/

*注:「21世紀の科学技術リテラシー像 〜豊かに生きるための智〜 プロジェクト」。日本人が身につけるべき科学リテラシーを検討すべく構想された日本学術会議と国立教育政策研究所による調査研究プロジェクトで、2008年に報告書としてまとめられた。

昨年12月に開かれたワークショップ。
最初に「科学技術リテラシーが広がった未来の日本社会」をイメージし、初対面の参加者がペアに なってお互いの話を聞き合った。