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SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)「革新的構造材料」キックオフ会議開催
2014年10月30日  品川コクヨホール

2014年10月30日、品川コクヨホールにて、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)「革新的構造材料」キックオフ会議を開催いたしました。

SIPとは、内閣総理大臣を議長とするCSTI(総合科学技術イノベーション会議)が司令塔となって科学技術イノベーションの実現を目指す、府省・分野を超えた横断型のプログラムです。CSTIが選定した課題に対して予算を配分し、各課題のPD(プログラムディレクター)指揮のもと、基礎研究から実用化・事業化までを見据え、推進していきます。

本課題「革新的構造材料」では、強く、軽く、熱に耐えうる革新的材料を開発し、航空機を始めとする輸送機器・発電等産業機器への実機適用を行うとともに、日本が世界的に高い競争力を持つ、優れた材料技術を基盤として、裾野産業も含めた航空機産業を育成、拡大していきます。

本年9月26日に採択課題が決定し、研究開発が本格的に始まる時期に合わせたキックオフ会議でしたが、PD、サブPD、内閣府、関係省庁関係者、そして採択課題の研究責任者、共同研究者等総勢140名強が集まる大規模な会議となりました。
キックオフ会議開催にあたり、CSTIの久間和生議員より、開会のご挨拶をいただきました。次に、東京大学名誉教授岸PDにより、SIP「革新的構造材料」構想の紹介が行われ、本事業の主旨と、その目的を関係者等に説明いただきました。

また、破壊力学の権威である、カリフォルニア大学バークレー校のロバート・リッチー教授による生体材料、セラミックス系複合材料など様々な材料の破壊現象について最新の研究を紹介した基調講演も行われました。本課題の採択課題は、4つの研究領域(樹脂・FRP/セラミックコーティング/耐熱合金・金属間化合物/マテリアルズインテグレーション)に分かれていますが、それぞれの領域長、およびサブPDにより各領域の研究内容の説明が行われ、関係者等で研究内容の情報共有が行われました。

今後は、産学官の英知を結集させるべく参画した企業、大学、公的機関を中心に、研究開発に加えて人材育成などにも積極的に取り組み、日本のみならず世界の航空機産業・エネルギー改革において大きな貢献となるよう、官民協力体制のもと、一丸となって努力してまいります。


久間議員


岸PD