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CREST「JST-NSF-DFG国際合同ワークショップ」開催報告
2014年01月11日〜01月13日 米国ハワイ州

JST-CREST「分散協調型エネルギー管理システム構築のための理論及び基盤技術の創出と融合展開(EMS:Energy Management System)」領域(研究総括:藤田政之 東京工業大学教授)では、ハワイ大学の協力によりNSF(米国国立科学財団)、DFG(ドイツ研究振興協会)と国際合同ワークショップを開催しました(於:米国ハワイ州2014年01月11日-13日)。JST、NSF、DFGが当該研究領域において国際合同ワークショップを共催するのは初めての試みです。各国研究者間の情報交換やネットワークの構築を目的に日本からはEMS領域のアドバイザーや研究者を中心に約50名が参加しました。アメリカ、ドイツからもそれぞれNSFやDFGから支援を受けている研究者を中心に参加し、総勢100名を超える研究者が一堂に会した大規模なワークショップとなったことからも、各国の関心の高さがうかがえます。

開会セッションでは藤田JST-CREST研究総括、カルゴネッカーNSF工学部門局長、アルゲバーDFG副会長が登壇しました。それぞれ各国の状況やワークショップに対する期待を発表したところ、EMS領域における基礎研究の重要性や、その推進のために日米独の国際連携が有効なツールとなる可能性が高いことから、このワークショップの意義が極めて大きいことが改めて共通の認識となりました。

口頭発表においては、日本からは領域アドバイザーである浅野浩志氏(一般財団法人 電力中央研究所 副研究参事/東京大学大学院 客員教授)および飯野穣氏(株式会社東芝 主幹)、招待講演者である岡本浩氏(東京電力 系統エンジニアリングセンター所長)はそれぞれ、日本のエネルギー政策、スマートシティーの取り組み、再生可能エネルギーの導入について講演を行いました。また、アメリカからはサウアー氏(イリノイ大学 教授)が電力システムの安定性について講演した他、計17名の発表があり、ドイツからはヒンダー氏(ミュンヘン大学 教授)が電力システムの変遷について講演した他、計5名の発表がありました。ポスター発表では、CRESTの全23チームが参加し、アメリカやドイツの研究者と活発な議論が交わされました。

閉会セッションでは、JST、NSF、DFGより、今回のワークショップをきっかけとした新しい連携の実現を期待しており、各国のファンディング機関の制度を活用して協力を推進して欲しいというメッセージと共に、引き続きファンディング機関が連携して国際協力の推進を目指すことが発表されました。

さらに、ワークショップ最終日には、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のご協力により、実証における日米協力の一例としてJump Smart Mauiプロジェクト(http://www.jumpsmartmaui.com/)の見学会を実施し、ワークショップは盛況のうちに終了しました。

深刻な地球規模課題のひとつであるエネルギー問題の解決に資するEMS領域の研究が、日米独の国際連携の実現により、今後ますます加速することが期待されます。