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国際ヒトエピゲノムコンソーシアム年次総会参加報告
2013年11月10日〜20日 ドイツ・ベルリン Kaiserin Friedrich-Haus

国際ヒトエピゲノムコンソーシアム(IHEC)の年次総会がドイツ・ベルリン市において、150名以上の参加を得て、開催されました。ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が支援するドイツエピゲノムプログラム(DEEP)が主催しました。2012年の韓国に続き開催されたもので、IHECに対応する標準エピゲノム解析を推進する3つのCREST研究プロジェクトのチームとともに、独立行政法人 科学技術振興機構(JST)もファンディングエージェンシーとして参加しました。IHECは各国が協調して健康と疾患に関連する重要なヒト細胞のエピゲノムのうち、少なくとも1,000を解読することを目標としたコンソーシアムです。各国の進捗状況や今後取り組むべき科学技術上の課題を共有する上で極めて有意義な場となりました。

年次総会は、11月10日〜12日まで3日間の日程で行われ、カナダ・EU・ドイツ・韓国・イタリア・米国・イギリス・日本が参加しました。IHEC参加各国から1年間の進捗状況の報告の後、広報、データの取り扱いなどIHEC運営上の課題について議論を進めている5つのワーキンググループから現状報告が行われました。さらに各国の研究者からの最先端の研究が紹介されました。日本の研究プロジェクトからは、佐々木裕之 教授(九州大学 生体防御医学研究所)が研究紹介を行いました。総会の会場となったKaiserin Friedrich-Hausは、1906年に建設されました。この建物は、医師を養成する場所の設立に貢献したKaiserin Friedrich (1840-1901)の名前が元になっています。IHEC参加各国のメンバーは、歴史あるこの建物の中で、最先端の研究内容について議論を白熱させました。

JSTは2011年5月にIHECに参画しました。2011年発足のCREST「エピゲノム研究に基づく診断・治療へ向けた新技術の創出」研究領域(研究総括:山本雅之、副研究総括:牛島俊和)では、エピゲノムの変動と維持に関する新原理の発見や画期的な予防・診断・治療法に資する基盤技術を目指すとともにIHECに貢献する標準エピゲノム解析を推進しています。

エピゲノムとは各細胞のゲノムが化学修飾などをうけて遺伝子の発現が後天的に調節される仕組みです。具体的な修飾様式として、DNAのメチル化、DNAが巻き付くヒストンタンパク質のメチル化・アセチル化、非翻訳RNAなどがあります。

  • IHECホームページ
  • http://ihec-epigenomes.net/
  • 国際ヒトエピゲノムコンソーシアム日本チーム(CREST/IHEC)ホームページ
  • http://crest-ihec.jp/
  • CREST「エピゲノム研究に基づく診断・治療へ向けた新技術の創出」研究領域ホームページ
  • http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/research_area/ongoing/bunyah23-4.html