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第2回 大規模計算科学 国際シンポジウム The 2nd International Symposium on Large-scale Computational Science and Engineering
2012年11月8日(木)日本学術会議講堂

近年のコンピュータの急速な性能向上に伴い、材料・生体の分子・量子科学、工学、地球・天文科学など、空間的にも時間的にもマルチなスケールで、かつ、多くの異なる物理からなるマルチフィジックス現象を対象とした研究が世界中で進められており、新しい成果が数多く得られつつあります。これらの成果を社会に広く発信する機会として、昨年10月17日に開催した第1回に引き続き、「第2回大規模計算科学国際シンポジウム」(主催:日本学術会議、科学技術振興機構)が、11月8日(木)に日本学術会議講堂で開催されました。聴講者は約120名でした。

本シンポジウムでは、上記の研究分野の中から、ナノ・バイオ、地震災害、宇宙科学等のミクロな、あるいはマクロな現象を解析する分野を対象として、国内外で活躍しているトップクラスの研究者を講演者として招聘し、海外招聘者6名を含む15名の研究者によりプレナリ講演とパネルディスカッションが行われ、モデル化や数値計算手法等のシミュレーションの根幹に関わる問題について、各専門分野の最新の研究内容が発表されました。

これにより、各研究課題に特有の理論・技術と、複数の研究課題に共通のものが明らかになり、研究課題の枠を超えたより大きな成果が得られました。また、それらの研究の中で、シミュレーション技術がどのように使われ、どのように社会に伝えていくかについても紹介され、その現状と今後の課題や展望について、活発に討論されました。

海外からの研究者による招待講演では、ナノ科学分野に関して、Mauro BOERO、Josef MICHL、Aiichiro NAKANO の3博士から、バイオ科学分野に関して、Moon Ki KIM、Karissa SANBONMATSU、Weitao YANG の3博士から、最新の研究内容が発表されました。

CRESTの「マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合シミュレーション」研究領域からは、ナノ科学分野に関して、今田正俊、尾形修司、中辻博、長岡正隆の4博士から、バイオ科学分野に関して、青木百合子、北尾彰朗、諸熊奎治の3博士から、マクロ科学分野に関して、臼井英之、吉村忍の2博士から、最新の研究内容が発表されました。

最後に発表者全員が参加して、「大規模計算科学・技術の将来」と題して、京コンピュータに続く、EXAコンピュータでの将来展望と課題に関してパネルディスカッションが行われ、活発な討論が行われました。