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「リスクに関する科学技術コミュニケーションのネットワーク形成支援」プログラムがスタートしました

JSTは、科学技術コミュニケーション推進事業の一環として、「リスクに関する科学技術コミュニケーションのネットワーク形成支援」プログラムの平成24年度採択企画を決定しました。

東日本大震災以降、リスクコミュニケーションのあり方や、自然災害などのリスクへの関心が高まっており、リスクに関する知識の普及を進めることが重要です。そのためJSTは日本全国の大学や科学館などの活動主体がネットワークを形成し、連携しながら、リスクに関する科学技術コミュニケーション活動を普及・展開し、活動手法の開発・共有を図る取り組みを支援します。

本プログラムでは地震や津波などの自然災害、放射線、医療問題、食の安全など、さまざまな分野のリスクに関する基本的な考え方を多角的に国民に理解してもらうための横断的ネットワークの形成を目指します。

採 択 企 画
提案企画名 市民参加型で暮らしの中からリスクを問い学ぶ場作りプロジェクト 放射線安全確保に資するコミュニケーション技術開発と専門家ネットワーク構築
提 案 機 関 北海道大学 京都大学
概   要 市民参加型の熟議場という対話ツールを用いて、従来の科学技術コミュニケーションには入ってこなかった人々を巻き込みながら、食と農を中心としたリスクに関する科学技術コミュニケーションの実践を行い、地域内・国内のさまざまな実践者と連携しながら、ネットワークを構築する。 「放射線の健康影響」に関する科学技術コミュニケーションの実態を、一般人および専門家の立場から調査・解析し、得られた結果にもとづいて、リスク事象を乗り越えるために必要なリスクコミュニケーション技術の開発を行うと共に、そのスキルを最大限に発揮できるネットワークを構築する。

本記事は、JST news 9月号のNews Clipより引用しました。